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子どもの発音発達は、マ行・バ行は早いけど、サ行・ラ行は時間がかかる

2020.02.16
  • 一社校

2月1日・2日に静岡県立大学短期大学部で開催された第8回小児診療多職種研究会に参加しました。参加したのは2日のみでしたが、どの発表も興味深く、参考になりなりました。その中でも特に参考になった構音訓練セミナーについてお伝えします。

セミナーでは、発声・発語の仕組み(肺から息が押し出され、声帯(下図参照)が振動することで声の音源を作る)や、ことばの音が作られる位置についても詳しく教えて頂きました。ハ行の中でもハ・ヘ・ホの音はのどの近くにある声帯という場所で作られています。しかし、ヒは声帯では作られず硬口蓋(下図参照)で作られ、フは上口唇(下図参照)と下口唇(下図参照)で作られています。

また、発音の発達の順序についても教えていただきました。

発音できるようになる順序

2歳までに、マ行・バ行・パ行・ヤ行・ナ行・ワ・タ・ト・テ・ダ・ド・デ など
2~4歳頃に、カ行・ガ行・ハ行・チ・シ・ジ など
4~5歳頃に、ラ行・サ・ス・セ・ソ・ザ・ズ・ゼ・ゾ・ツ など

早く獲得する音:母音・パ行・バ行・マ行・タ行・ダ行・ナ行・カ行・ガ行
時間をかけて獲得する音:サ行・ザ行・ラ行・ツ

始めは「マンマ」「ブーブー」など口唇を閉じて作るマ行やバ行の音から発音できるようになることが多く、サ行・ザ行・ラ行・ツは舌の細かい動きが必要であるため発音できるようになるまで時間がかかるそうです。また、全てのお子さんがこの順序で音を獲得するわけではないのでこの順序はあくまで目安として見てくださいね。

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