自閉症カルタの一例

自閉症の方の特徴を考えるきっかけになるように、と願って作成された自閉症特性カルタについて紹介しようと思います。
先月、水野敦之先生が「生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック」という本を出版された記念に自閉症カルタが「BOUZAN NOTE!!」さんで公開されています。

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この公開されている自閉症カルタは4つのカードから構成されています。
・文字カード
・裏表紙カード
・絵カード
・解説カード
の4種類です。
 
絵カードを見てみると、少しゆるめのとってもかわいいイラストとなっています。
しかしながら、読み札の文章はきちんと自閉症の方の特徴をとらえていると思います。
さらにこのカルタの最大の特徴は「解説カード」にあります。
自閉症の方の特徴が記されているだけでなく、周りの方が自閉症の方とスムーズにコミュニケーションを取るためにはどのようにしたら良いかが記されています。
 

例えば、「ま」のカードを引用してみます。

 
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【読み札】
「待ちます」の
　見通しが難しい
いつまで
　どのように
　　待てばいいか？

 
【解説】
自閉症の人は曖昧な指示の理解が得意ではありません。
待ちますも、いつまで、どのように待てばいいかイメージすることが難しいのです。
本人の視点で、具体的なイメージができる内容を見通しを含めて伝えることが大切です。
 
【関連の特性】
・受容コミュニケーションの特性
・時間の整理統合（見通しを持つことが難しい）
 
まさに曖昧なことを理解するのが苦手というのを表していますね。
例えば「ロビーでソファに座って10分間待ってね」のように具体的に言ってあげると、自閉症の方にとってはありがたいと思います。
 
自閉症の方が、このカルタに書かれていることすべてが当てはまるというわけではないので、注意してくださいね。
他のカードも是非、目を通してみてください。
このカルタが少しでも自閉症の方の特徴を考えるきっかけになるといいですね。
 
[参考]
・BOUZAN NOTE!!(http://bouzan-note.com/)