受験合格を「サクラサク」となぜいうの? カタカナで書くのはなぜ? その起源を調べてみました
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受験シーズン真っ只中。
生徒さん達からも、うれしいお知らせ、頑張ったお知らせが届くようになりました。
先日、早々と推薦入試で合格された生徒さんからのご報告に、こんな言葉が浮かびました。
「サクラサク」
合格をあらわすこの言葉、今の時期によく聞くことはありますが、実は詳しく知らない人が多いのではないでしょうか?
なぜ合格することを「サクラサク」と言うのか?
どうしてカタカナで書くのか?
その理由を調べてみました。
今から70年ほど前の、昭和30年代のこと。
もちろん今のようにインターネットが普及していない時代なので、合否の発表は校内掲示か郵送でした。
当時、遠方からの受験生は、合格発表の掲示を見に行くことができず、郵送で知らせが届くまで待つのを負担に感じていました。
そこで、いち早く合否を知らせるために始まったのが、「合格電報」です。
通信手段の乏しかった時代、緊急連絡手段として電報が使われていました。
現在は漢字やひらがなも送ることができますが、当時はカタカナのみ。
また、文字数によって金額が変わるため、必要最低限の文字数で合否を伝える必要がありました。
早稲田大学の有志の学生が始めた合格電報から
「サクラサク」
が使われ始めたと言われています。
その後、他の大学でも、特色のある合格電報が送られるようになりました。
「アカモンヒラク」(東京大学)
「フジサンチョウセイフクス」(静岡大学)
「ダイブツヨロコブ」(奈良教育大学)
など、調べてみると、たくさん種類があります。
その中でも一番よく用いられたのが「サクラサク」で、全国的に広まり、現在も受験合格を表す慣用句として用いられているようです。
インターネットなどですぐ合否のわかる便利な時代。
でも、「サクラサク」のような言葉が残るのも良いものです。
参考:ハート電報、Wikipedia、NTT西日本