「昼寝は何歳まで必要なの?」「なぜ昼寝は必要なの?」
「夜しっかり寝ていれば昼寝はいらない?」
子育てをしていると、昼寝についてこのような疑問を持つ保護者の方は多いのではないでしょうか。特に保育園に通い始めたり、幼児期に入ったりすると、昼寝の必要性や時間について悩む場面が増えてきます。
この記事では、昼寝が子どもにとってなぜ必要なのかという昼寝の基本的な役割から、具体的に昼寝が何歳まで必要かなど年齢別の目安時間について解説します。また、保育園での昼寝事情、話題のジーナ式の考え方、さらにベビーカーでの昼寝の注意点、昼寝をやめるタイミングの見極め方についても、幅広く詳しく解説します。
昼寝はなぜ必要?

昼寝は子どもにとって単なる「休憩」ではありません。成長過程にある子どもにとって、昼寝には重要な役割があります。その役割を詳しく見ていきましょう。
脳の発達と記憶の定着
幼児期は、脳が急速に発達する時期です。昼寝中には、起きている間に得た情報を整理し、記憶として定着させる働きが活発になります。
この時期、幼児は昼寝をすることで。昼間学んだ情報を整理し、記憶として定着することができるようになります。言葉を覚えたり、ルールを理解したりする力は、十分な睡眠によって支えられています。
身体的成長を支える
成長ホルモンは、夜だけでなく昼寝中にも分泌されます。睡眠中に成長ホルモンが活発に分泌されています。
特に乳幼児は体力がまだ十分でないため、昼寝をはさむことで疲労を回復し、成長ホルモンがたくさん分泌されるので、健やかな発育につながります。
情緒の安定
昼寝が不足すると、夕方にぐずったり、些細なことで泣いたりしやすくなります。昼寝をしなかった日に、子どもが不機嫌になり、泣き止まなくなったという経験があったりしませんか。
昼寝は、子どもの情緒を安定させ、穏やかに機嫌よく一日を過ごすためにも必要です。
生活リズムを整える
昼寝をすることは、夜の睡眠を安定させる土台になります。昼寝によって日中の活動と夜間の睡眠のメリハリがつき、規則正しい生活リズムが整います。幼児期は特に、規則正しい生活リズムを整えることが重要です。
昼寝は何歳まで必要か?年齢別に見た昼寝の必要性

昼寝の必要性は年齢とともに変化します。ここでは、年齢別に一般的な昼寝の目安と、昼寝が何歳まで必要かについて紹介します。
新生児から乳児の0歳児は5時間以上
- 昼寝回数:1日3〜5回以上
- 合計時間:5時間以上
0歳児は昼夜の区別がまだなく、短い睡眠を何度も繰り返します。この時期は「昼寝」というより「睡眠そのものが必要」な段階です。
1歳児は約3時間
- 回数:1〜2回
- 時間:約3時間
1歳になると体力がつき始めますが、まだ昼寝は欠かせません。昼寝が午前と午後に分かれることもあります。
2歳児は約2時間
- 回数:1回
- 時間:約2時間
2歳になると、午後の昼寝が定着し、生活リズムが整ってくるので、昼寝は約2時間で大丈夫です。
3歳児は約1時間半
- 回数:1回
- 時間:約1時間半
3歳になると、昼寝の時間がかなり短くなり、不要になる子も出始める時期です。
4歳児から5歳児の幼児期は約1時間
- 回数:必要に応じて
- 時間:約1時間
この頃になると昼寝をしない日が増えます。無理に昼寝をさせる必要はありません。
6歳児以上は不要
- 基本的に昼寝は不要
ただし、疲れが強い日は20〜30分の短い昼寝が、疲労回復に役立つこともあります。
保育園での昼寝は必要?

多くの保育園では、3〜5歳の幼児でも昼寝の時間が設けられています。これは集団生活の中で体力差が大きく、全員が同じリズムで過ごす必要があるためです。
一般的に、保育園での昼寝時間は、体力があまりない子どもに必要な時間で設定されています。
しかし、家庭では昼寝をしなくても問題ない子もいます。もし「保育園で昼寝をすると夜眠れない」と感じる場合は、次のような点について、保育園に相談してみてもよいでしょう。
- 昼寝時間を短くしてもらう
- 昼寝時間に横になるだけで眠らなくてもOKにする
★子どもの睡眠についてお悩みのときは、こちらの記事をご参考ください。「子どもの平均睡眠時間は?年齢別の目安と短いときの対策」
ジーナ式に見る昼寝の考え方

近年話題のジーナ式(ジーナ・フォード式育児法)の快眠メソッドについて聞いたことがありますでしょうか。
ジーナ式には、イギリスのカリスマ乳母であるジーナ・フォードが、世界各地の家庭で積んだ経験から提唱する快眠メソッドが含まれています。
ジーナ式では、月齢・年齢ごとに細かく睡眠スケジュールが設定されています。
ジーナ式の特徴について詳しく見ていきましょう。
ジーナ式の特徴
ジーナ式の主な特徴は、次の3点です。
- 細かく一日のスケジューリングをする
- 昼寝と夜の睡眠を明確に分け、寝室を真っ暗にする
- 両親とは別室で就寝する
それぞれの特徴について詳しく解説します。
まず、ジーナ式では、起床、就寝、授乳やミルク、昼寝など細かく一日のスケジューリングをします。起床時間は午前7時、夜の就寝時間は午後7時と決まっており、起床から夜の就寝までに、授乳やミルク、昼寝の時間などスケジュールが細かく設定されています。
ジーナ式では、月齢によって一日の睡眠時間が変わりますが、お昼寝の時間を調節することで、月齢に合った睡眠時間を確保しながら、定められた起床時間と夜の就寝時間が守れるようになっています。
二番目の特徴として、ジーナ式では昼寝と夜の睡眠を明確に分け、どちらの睡眠においても昼寝を真っ暗にします。つまり、お昼寝でも寝室を真っ暗にします。これは、赤ちゃんに暗くなったから寝る時間ということを認識されるためです。
とはいえ、赤ちゃんは昼間に急に明るい部屋から暗い部屋に連れていかれても、すぐに寝つくのは厳しいでしょう。そこで、就寝時間の30分前から部屋を薄暗くして、眠りにつくための準備をします。
三番目の特徴として、赤ちゃんは両親とは別室で就寝します。ジーナ式では、親が添い寝をして授乳をしながら寝かしつけはしません。
日本では、伝統的に親が乳幼児に添い寝をして、授乳しながら寝かしつけるという方法がとられてきました。しかし、そのような寝かしつけをしていると、親に添い寝をしてもらって、お腹がいっぱいにならないと寝つけないという子に育ってしまいます。
ジーナ式では、就寝の30分前から部屋を薄暗くして赤ちゃんを寝かしつけ、就寝時間になったら部屋を真っ暗にして、親はいなくなってひとりだけにします。もし決まった就寝時間に、赤ちゃんが寝つかず泣いていたりしても、しばらく様子を見て、子どもひとりで就寝させようとします。
ジーナ式のメリット
- 規則正しい生活リズムができる
- 子どもの機嫌が良くなる
- 親の寝かしつけが不要になる
- 子どもの独立心が育まれる
ジーナ式では、細かく一日のスケジューリングがされているので、それに沿って生活することで、規則正しい生活リズムが作れます。
睡眠時間が十分に取れるようにスケジューリングされているため、子どもが夕方にぐずったりすることがなくなり、機嫌が良くなります。
また、ジーナ式の育児の最大のメリットとして、親の寝かしつけが不要になるということが挙げられます。就寝時間が決められているので、その時間に就寝することを習慣化することにより、親の寝かしつけは全く不要になります。
ジーナ式では、子どもは両親とは別室で就寝するので、乳幼児期からの習慣が定着して独立心が育まれることも期待できます。
ジーナ式のデメリット
- 習慣を定着させるのがとても難しい
- お泊りや旅行などの予定が入れづらい
確かにジーナ式では、一日のスケジューリングが細かく定められているので、決まったスケジュールで生活リズムが作られ、赤ちゃんの機嫌がよくなるとも言われていますが、習慣が定着するまで時間がかかり、定着させるのがとても難しいです。
また、ジーナ式では細かいスケジューリングがされているため、子どもが5、6歳になるまで、お泊りや旅行などの予定が入れづらいというデメリットもあります。
このように、ジーナ式にはメリットとデメリットがあるため、ジーナ式の育児法が全ての家庭や子どもに合うわけではありません。あくまでもひとつの育児法として参考にするとよいでしょう。ジーナ式育児法のメリットについて魅力を感じた方は、試してみるといいでしょう。
ベビーカーでの昼寝はあり?

外出中、ベビーカーで子どもが寝てしまうことはよくあります。結論から言うと、短時間であれば、ベビーカーでの昼寝は問題ありません。
ただし、ベビーカーでの昼寝には、次のような注意点があります。
ベビーカーでの昼寝についての注意点
- 長時間にならないようにする
- 首や姿勢が不自然にならないよう確認
- 夕方遅くの昼寝は避ける
それぞれの注意点について補足して説明します。
ベビーカーでの昼寝が長時間になってしまうと、夜の就寝時間になってもなかなか寝ついてくれなくなります。
ベビーカーで寝るのは、家でベッドで寝るのとは違って、首や姿勢が不自然になりがちです。ベビーカーで横になって寝ているときに、子どもの首が安定しているか、姿勢がまっすぐになっているかを確認しましょう。
夕方遅くにベビーカーで長めの昼寝をしてしまうと、夜子どもがなかなか寝ついてくれなくなるので、避けるようにしましょう。
ベビーカーでの昼寝は、あくまでも「補助的な昼寝」と考え、帰宅後は生活リズムを整えることを意識することが大切です。
昼寝をやめるタイミングの見極め方

年齢よりも大切なのは、その子どもの様子です。昼寝をやめるタイミングについては、かなり個人差があるため、何歳ごろ昼寝をやめるべきか、明確には言えません。
次のような兆候が見られたら、もうそろそろ昼寝卒業を考えてもよいでしょう。
- 昼寝をすると夜なかなか眠れない
- 昼寝を嫌がる
- 昼寝なしでも夕方まで元気
お子さんにこのような兆候が見られたら、無理に昼寝を続ける必要はありません。
昼寝をやめる一般的な目安は6歳ごろと言われていますが、これはあくまでも一般的な目安です。5歳ぐらいで昼寝が不要になる子もいれば、6歳の終わり頃になっても、まだ短い昼寝が必要が子もいます。
昼寝の必要性と年齢別の昼寝時間についてのまとめ
昼寝は乳幼児期には確かに必要なものですが、成長とともに徐々に昼寝の役割が変わっていきます。子どもにとって昼寝は、脳の発達と記憶の定着、身体的成長の支え、情緒の安定、生活リズムの整えといった役割を果たしています。
昼寝の必要性は年齢とともに変化しますが、年齢別に一般的な昼寝時間の目安があります。0歳児は5時間以上、1歳児は約3時間、2歳児は約2時間、3歳児は約1時間半、4歳児から5歳児の幼児期は約1時間、6歳児以上は基本的に不要です。年齢別の必要な昼寝時間の目安として参考にしてください。
ジーナ式の快眠メソッドでは、月齢・年齢ごとに細かく睡眠スケジュールが設定されており、細かく一日のスケジューリングをします。また、昼と夜の睡眠を明確に分け、寝室を真っ暗にします。赤ちゃんは両親とは別室で就寝し、親は子どもに添い寝をしません。
ベビーカーでの昼寝は、短時間であれば、問題ありません。ベビーカーで首や姿勢が不安定になっていないことを確認し、夕方遅くにベビーカーで就寝させるのは避けるようにしましょう。
保育園の方針、ジーナ式の考え方、ベビーカーでの昼寝など、子どもの昼寝に関してさまざまな情報がありますが、最も大切なのは「昼寝の時間や回数がその子自身に合っているかどうか」です。
昼寝は「その子にとって必要かどうか、必要な場合、どれぐらいの時間必要か」に基づいて判断をするようにしましょう。
子どもの年齢や周囲の子どもと比べすぎず、子どもの眠そうな様子や夜の睡眠状況を見ながら、柔軟に子どもの昼寝と付き合っていきましょう。
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