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つま先歩きは何歳まで?発達障害との関係性と家庭でできるサポートを解説

2026.01.28
  • 発達障害
  • ASD(自閉症スペクトラム)
  • 支援方法・家庭での過ごし方

「自分の子どもが、ずっとつま先で歩いているけど大丈夫かな…?」そう感じたことはありませんか?子どものつま先歩きは、成長過程の中で一時的に見られることもありますが、年齢によっては注意が必要なケースもあります。また、発達障害との関連について耳にしたことがあり、不安を感じている保護者の方もいるかもしれません。
そこで本記事では、つま先歩きが見られる発達段階について一般的な目安、発達障害との関係性など、わかりやすく解説します。子どもの成長に不安を感じている方が、少しでも安心できるヒントを見つけられるような情報になると幸いです。

1歳や2歳の子どもがつま先歩きをするのはなぜ?


子どものつま先で歩く状態が長く続くと、不安に感じることもあるかもしれません。実は、幼児期につま先立ちやつま先歩きをすること自体は、成長過程でよく見られる行動のひとつです。
これは、筋肉やバランス感覚が発達していく一環として自然に行われることが多いとされています。特に1歳から2歳頃の子どもは、歩行を試す中で、つま先歩きをすることが多々あります。この時期のつま先歩きは、一時的なものであることがほとんどで、成長とともに自然に減少していく傾向があります。そのため、過度に心配する必要がない場合も多いです。

つま先歩きが見られる年齢には個人差がありますが、一般的には2歳から3歳頃までに減少していくと言われています。
しかし、3歳を過ぎても頻繁につま先歩きが続く場合や、他の発達面でも気になる点がある場合は、専門家に相談することを推奨します。たとえば、言葉の遅れやコミュニケーションの難しさなど、他の発達の特徴が同時に見られる場合には、注意が必要です。

子どものつま先歩きの理由


つま先歩きが長引く背景には、さまざまな要因が考えられます。以下に主な原因を挙げていきましょう。

発達の課程によるもの

つま先歩きがみられる1~2歳頃は、さまざまな動きのなかで筋肉が発達する時期です。バランス遊びの一環としてつま先歩きを楽しんでいる子どもや、つま先で立つ事による高い視野を楽しんでいる子どももいます。

なかには、つま先歩きをすることによる親や周囲の大人の反応を楽しんでいるケースもあるでしょう。
発達の課程においてつま先立ちをすることは、一般的です。

感覚過敏や感覚鈍麻によるもの

足の裏の感覚が過敏な子どもは、床に足裏が触れる感覚を不快に感じ、つま先歩きをすることがあります。特に自閉症スペクトラム症(ASD)の子どもに見られることが報告されています。

また、感覚の鈍さ(感覚鈍麻)がある子どもは、足の裏に刺激を感じにくく、普通の歩き方よりもつま先に刺激を感じるため、つま先歩きを続けてしまう場合があります。
子どものつま先歩きが気になる場合は、まずは日常の様子を観察し、必要に応じて専門家に相談することで、適切なサポートを受けることができます。子どもの成長を温かく見守りながら、必要な支援を検討していきましょう。

身体的な問題によるもの

ふくらはぎの筋肉が常に収縮していると、筋肉が硬く短くなり、足首の柔軟性が損なわれることがあります。その結果、つま先歩きが習慣化してしまうこともあります。

癖によるもの

なかには、癖としてつま先歩きをしているケースもあります。

身体的な問題や感覚に問題がなくても、何となくつま先歩きをしている子どももいます。

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つま先歩きをしている子どもは発達障害(自閉スペクトラム症/ASD)なの?


「つま先歩きは発達障害のサインなの?」このような疑問を持つ保護者の方も少なくありません。

つま先歩きは自閉スペクトラム症(ASD)の子どもに見られる特徴や行動のひとつです。
ASDの子どもの中には、感覚過敏が原因で足裏の接触を避けるためにつま先歩きをする場合があります。しかし、つま先歩きは幼児期の発達過程で多くの子どもに見られる行動でもあります。そのため、つま先歩きだけでASDと判断することは難しく、他の行動や発達の特徴と合わせて総合的に判断することが重要です。

つま先歩き以外の自閉スペクトラム症/ASDによく見られる特性

自閉スペクトラム症(ASD)では、つま先歩き以外にも以下のような特性がみられます。

  • 発語が遅い
  • ジェスチャーが伝わりにくい
  • ルーティーンを好む(崩れた際にパニックや癇癪を起こす)
  • 相手の言葉に共感できない
  • 同じ言葉や行動を繰り返す動きを好む
  • 極度の偏食
  • 光や音に対して過敏に反応する
  • 服の質感などに敏感

ひとことに自閉スペクトラム症といっても、個人差が大きいです。しかし、自閉スペクトラム症の子どもは幼少期に上記のような特性がみられることが多い傾向にあります。

子どものつま先歩きで専門機関に相談した方がよいケース

つま先歩きが2歳から3歳を過ぎても続く場合や、以下のような他の発達面で気になる行動が見られる場合は、専門家への相談を検討されると良いでしょう。

  • 言葉の発達の遅れ
  • 目が全く合わない
  • 特定の遊びや行動への強いこだわり

つま先立ちの長引く特徴とこれらのサインが合わせて見られる場合、早めに専門機関に相談することで、適切なサポートやアドバイスを受けることができます。

子どものつま先歩きのメリット


発達に関して子どものつま先立ちに不安を抱える保護者も多いでしょう。
しかし、つま先歩き自体は身体の発達に必要な動きであり、過剰ではない限りメリットの方が大きい点にも注目してみてください。

続いては、子どもがつま先歩きをするメリットを紹介します。

筋肉がつく

子どもはさまざまな動きのなかで日常生活に必要な筋肉をつけていきます。つま先歩きもそのひとつです。

つま先歩きをすることで、ふとももやふくらはぎの筋肉の発達が促されます。

血流がよくなる

つま先歩きをしてふくらはぎの筋肉が発達すると、血流がよくなる効果も期待できます。ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれる、血流を心臓へと向かわせるためのポンプの働きをもっています。

つま先歩きによってふくらはぎが鍛えられると、スムーズに血液を巡らせることができるようになるでしょう。

姿勢がよくなる

つま先立ちをした時、背筋がスッと伸びます。
これにより、猫背を予防し正しい姿勢の感覚が掴みやすくなる効果も期待できます。

子どものつま先歩きが日常的に続く場合の問題点


一方で、子どものつま先歩きが日常的に続くと、以下のような問題が生じる可能性があります。

身体の発達に影響がでる可能性

つま先歩きを続けることで、ふくらはぎの筋肉が常に収縮し、硬く短くなる可能性があります。これにより、足首の柔軟性が低下し、歩行時のバランスが取りづらくなることがあります。

姿勢や骨格の発達に影響がでる可能性

つま先歩きを続けることで、重心が前方に偏りやすくなります。これにより、猫背になりやすく姿勢が悪くなってしまう可能性もあるでしょう。また、正しい姿勢をとれないことで、背骨や腰など骨格によくない影響をおよぼす可能性もあります。

運動能力・バランス感覚の発達に影響がでる可能性

つま先歩きが続くことで、感覚統合の問題が生じる可能性があります。これにより、バランス感覚や運動能力の発達に影響を及ぼすことがあります。
子どものつま先歩きが長引いていて気になる場合は、早めに専門家に相談し、適切な対応を検討することが大切です。

子どもが日常的につま先歩きをしている場合どう対応すべき?

つま先歩きが一般的な発達なのか問題があるのかを、家庭で判断するのは非常に難しいです。

つま先歩きをする子どもには、以下のような対応をしてみてください。

見守る

子どもが自由に動き回れる安全なスペースを確保しましょう。また、通常の歩行をした際には積極的に褒めてあげることで、自信を育むことができます。子どものペースを尊重しながら、無理に行動を変えさせようとせず、辛抱強くサポートする姿勢が大切です。

専門機関に相談する

保護者が気になる場合は、つま先歩きを専門機関に相談するのもおすすめです。
原因が分からない不安から、過度につま先歩きを矯正させようとしてしまう保護者の人も少なくはありません。

心穏やかに見守るためにも、まずは専門機関に相談することも方法のひとつです。

これらの機関では、子どもの状況に応じた適切なサポートを受けることができ、早めの相談が子どもの健やかな成長にもつながるはずです。
子どもの成長には個人差があるので、焦らず、子どものペースを大切にしながら、必要に応じて専門家のサポートを受けていきましょう。

地域の保健センター

定期的な健康診断や育児相談を通じて、専門家からのアドバイスを受けることができます。

小児科

発達に関する専門的な評価や必要な検査を行い、適切な指導や治療を提供します。

児童発達支援センターや児童発達支援など

発達に特性のある子どもへの支援や、保護者への相談・指導を行っています。

つま先歩きは原因と特徴から総合的な判断が大切

子どものつま先歩きは、1〜2歳ごろに見られることの多い自然な発達の一環ですが、3歳を過ぎても続く場合には注意が必要です。
主な原因としては、ふくらはぎの筋肉の緊張、感覚過敏、心理的ストレスなどがあり、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもに見られる特徴でもあります。
ただし、つま先歩きだけで発達障害と判断することはできず、言葉の遅れや視線が合わないなど他の特徴と合わせて総合的に判断することが大切です。家庭では安心できる環境づくりや、歩き方へのさりげないサポートが効果的です。
また、地域の保健センターや小児科、児童発達支援センターなどの専門機関に相談することで、適切な支援に繋げることもできます。
子どもの成長には個人差があるため、焦らず、子どものペースに合わせて見守りながら必要な支援を考えていきましょう。

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