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TBS「人間とは何だ!」人と人とが関わる意味とは?-自閉症スペクトラム

2016.04.02
  • ASD(自閉症スペクトラム)
  • 発達障害
  • 発達障害の療法
  • 支援方法・家庭での過ごし方

ninngen
TBSにて「生命38億年スペシャル 最新脳科学ミステリー”人間とは何だ”」という番組にて、自閉症スペクトラムが取り上げられていました。番組では、人と人とが関わる意味という切り口で自閉症の人を取り上げていました。
 
自閉症がある青年の話。この青年は、野菜の袋詰めなどの簡単な作業の仕事をしています。にんじん4本袋詰め。しかし、作業は前へとなかなか進みません。にんじんの大きさの違いが気になって、同じ長さのにんじんで揃えないと気が済まないのです。しかし、この彼は、絵カードを使ったコミュニケーション法や周りの理解や手助けにより人と関わることができるようになり人生が楽しく有意義になっているようでした。職場の方々は、言葉によるコミュニケーションを苦手とする彼とハイタッチなどのスキンシップをすることで、コミュニケーションを取っていました。【環境を変えれば、活躍することができるということ】の好例と感じました。しかも、些細なことで、活躍する場を提供することは可能なのです。
 
そんな職場で働く中で、ペアとなる女性の仕事を助ける行動もするようになっていました。体が不自由な女性の仕事をサポートするために、段ボールをしっかり抑えていました。誰から言われるわけでもなく。。人の本能として、「誰かの役に立ちたい」という思いがあり、それに従い行動に表れたのだと思います。人と人とが関わる意味とは何か?を自閉症スペクトラムの彼に教えられた瞬間でした。
 
また、愛知県清須市にある自閉症児の療育センターも登場しました。そこでは、4歳の女の子に人と関わることを教えていました。目も合わない、言葉もほとんど無い。そんな子に、竹島先生は優しく語りかけ、様々なプロンプトを施しながら人と関わることの意味を体感させていっていました。少しずつ、それを理解していった女の子は、数ヶ月後の取材の時には言葉を少し発し、親御さんとのコミュニケーションを楽しんでいるように見えました。
 
今回の「人間とは何だ!」のメインテーマは、「なぜ人はもめるのか?」でした。人は、時に争いごとをしたり、足を引っ張ったり、陰口をたたいたり、恨んだり、憎んだり、ねたんだりします。しかし、誰かを支え、役に立ちたいと思い行動することもあります。これからあらゆる人が活躍し、共生する社会が近々訪れます。私たちは、人の良い部分がたくさん表に出ている社会が訪れることを夢見ています。これから訪れるあらゆる人が共生していく時代を、人間の汚い部分ではなく、人間の美しい部分が大きく露出する時代にしたいと思っています。
 
TBS 「生命38億年スペシャル 最新脳科学ミステリー”人間とは何だ”」

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