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赤ちゃんの寝返りは何ヶ月から?発達の目安、サポート方法、注意点を解説

2025.06.14
  • 支援方法・家庭での過ごし方

赤ちゃんは日々どんどん成長します。ちょっとした表情や動きの変化に喜ぶ親御さんも多いのではないでしょうか。
一方で、「他の子に比べてうちの子は寝返りが遅いのでは」と心配な声も聞かれます。
この記事では、寝返りの時期の目安やサポート方法、注意点などを紹介します。
赤ちゃんの寝返りについて知りたい方は、参考にしてみてください。

寝返りの目安は生後5~6ヶ月

寝返りは、睡眠中に仰向けの状態から体をひねりうつ伏せの状態になることです。筋肉の発達と関係しており「首がすわる」「体をひねる」などができるようになってから、次に寝返りの段階に入ります。

寝返りの時期について、厚生労働省の調査結果をまとめると以下のようになります。

寝返りの時期

月齢 割合
2~3ヶ月 1.1%
3~4ヶ月 14.4%
4~5ヶ月 52.7%
5~6ヶ月 86.6%
6~7ヶ月 95.8%
7~8ヶ月 99.2%



この表をみると、生後4~5ヶ月で約半数、5~6ヶ月で80%以上の赤ちゃんが寝がえりできるようになっています。
これより、寝返りができるようになる目安は生後5~6ヶ月といえますが、筋肉の発達や体重、性格などにより個人差があるため、数ヶ月程度遅くなっても特に心配する必要はありません。

参考元:厚生労働省「乳幼児身体発達調査」

寝返りの時期と発達障害の関係とは?

他の赤ちゃんに比べて寝返りが遅いと、親御さんが心配になるかもしれません。しかし、寝返りが遅いからといって、必ず発達障害があるというわけではありません。
寝返りの時期と発達障害の関係は明らかになっていませんし、寝返りの時期は筋肉量や性格、体型などに関係しており個人差があるからです。

例えば、筋肉質の赤ちゃんは寝がえりを早い時期にし始めるケースがみられますが、一方おっとりした性格やふっくらしている赤ちゃんは、寝がえりをするのが遅めのケースがあります。
重要なことは、寝返り以外の発達の様子をよく見ておくことです。
目でものを追ったり、手を伸ばしたり、声に反応するなどの反応が見られれば、大きな問題がない可能性も十分考えられます。
それでも心配な方は、かかりつけ医や小児科医などの専門家に相談してもよいでしょう。

寝返りのサポート方法

赤ちゃんは自然と寝返りをするようになるため、練習させたりサポートしたりする必要はありません。ただし、赤ちゃんが寝がえりをしようとしているけど上手くいかないような動きがみられたらサポートしてあげてもよいでしょう。

寝返りの前兆とは?

赤ちゃんが寝がえりを始める前に、以下のような前兆となるサインがみられることがあります。

●体を左右にひねろうとする動きが増える
●横向きになった状態を頻繁に目にするようになる
●片足をあげて体を傾ける動きが増える
●肩や腰をねじるような動きをするようになる

このような動きがみられたからといって、すぐに寝返りを始めるわけではありませんが、目安にはなります。
また、赤ちゃんが何度も寝がえりをしようとしている様子を見たときは、親御さんが少しだけ手を添えてあげるだけで、寝返りができるようになることがあります。
大切なことは、赤ちゃんの動きをじっくり観察し、自然な成長をサポートすることを心掛けることです。

寝返りが遅い場合のサポート方法

すこし寝返りが遅くても心配する必要はありませんが、なかなか寝がえりをしないと不安になってしまう親御さんもいるでしょう。
そこでここでは、寝返りのサポート方法をいくつか紹介します。

●お気に入りのおもちゃを横に置く:手を伸ばしたり体をひねったりするきっかけになります

●うつ伏せ遊び(タミータイム)を設ける:寝返りに必要な首や背中の筋肉や体幹が鍛えられます

●体をひねっているときに背中や腰を支える:体をひねっているときに背中や腰を支えると寝返りできることがあります

※タミータイムは、窒息やSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを避けるため、赤ちゃんから目を離さない、硬い場所で行う、眠りそうな時はやめるなど、注意する必要があります。

赤ちゃんが寝がえりを始めたら注意すべきこと

赤ちゃんが寝がえりを始めたら、これまでよりも動ける範囲が広がるため、注意すべきことがいくつかあります。

転落防止のためにベッドに柵を設置する

寝返りして移動してしまい、ベッドから転落してしまう危険性があります。
大きめのベッドだから大丈夫と思っていても、予想以上に寝がりで移動してしまっていたということも珍しくありません。
そのため、寝返りを始めそうになったら転落防止のためにベッドに柵を設置しましょう。

赤ちゃんが寝ている周りにできるだけものを置かない

これでも手が届かなかった場所にも、寝返りができるようになると手が届くようになります。
ティッシュやぬいぐるみなど危険と思えないものでも、赤ちゃんは口に入れてしまい窒息のリスクがあります。
そのため、寝がえりができるようになったら、周りにはできるだけものを置かないようにしましょう。

うつぶせで寝かせないようにする

寝返りでうつぶせになってしまい、うつぶせから動けず息がしにくくなってしまうことがあります。
そのため、赤ちゃんがうつぶせになっていないか気を配っておくことが大切です。
また、柔らかい寝具を使用していると、顔が埋まり窒息のリスクが高くなるため、固めの寝具を使うようにしましょう。

まとめ:寝返りが遅くても過度に心配せずに優しく見守りましょう

赤ちゃんの寝返りを始める時期や障害との関係、注意点などを紹介しました。
寝返りは個人差があり、他の子に比べて少し遅くてもそれほど心配する必要はありません。
自然とできるようになるまで優しく見守りましょう。
また、寝返りができるようになったら落下や窒息のリスクが高くなるため、防止策を取るようにしてください。

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