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発語とは?いつから話し始める?発語のステップや遅れる原因、促し方を解説

2026.01.29
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他の子どもと比べて、「自分の子どもがなかなか話し始めない」「発語が遅いのではないか」と心配する保護者の声を聞くことがあります。
言葉はすぐに出てくるものではなく、生まれたときから周りからの言葉や音を聞き、段階を経て言葉を話すようになります。
では、発語が出るまでに、言葉はどのような段階で発達するのでしょうか。
このコラムでは、発語の意味や発語までのステップ、遅れる原因、発語を促す方法などを紹介します。

発語とは


発語とは、子どもが声に出して言葉を話すことを指します。「あー」「うー」といった声を出すことではなく、「ママ」「ワンワン」など意味のある言葉を話すことです。

発語の定義

発語の定義は、発する言葉に意味がある事とされています。そのものを正しく表現できていなかったとしても、意味を持って発せられる言葉は発語です。

好きなキャラクターに対して、全く違う名前を呼んでいたとしても、その言葉がキャラクターを指しているのであれば、それは発語と言えるでしょう。

発語と発話の違い

発語は赤ちゃんが発する意味のある言葉を指します。ママという意味を持って発する「まんま」やごはんという意味を持って発する「まんま」なども、発語の一種です。

一方、発話は会話を指します。
「これは誰?」と聞かれて「まんま」と答えるのであれば発話に分類されます。多くの子どもは1歳前後で発話が徐々にできるようになるでしょう。1歳児検診などで二語文の有無を確認するのは、発話があるかどうかをチェックする目的があります。

発語はいつ頃からみられる?


発語の時期には個人差があり、早くて8~9ヶ月、遅いと1歳半になってもまだ発語がない子どももいます。
同じような環境で育った兄弟でも発語の時期は異なるケースが多いです。
大切なことは、子どもが言葉を聞き理解していようとしているかどうかです。
発語が遅くても周りの言葉に反応し、動作や表情で気持ちを伝えるようになれば、成長している証といえます。

発達過程による発語の現れ方


発語にはいくつかのステップがあり、段階を踏んで、発語に結びついていきます。
個々の子どもの発達により、時期には個人差が見られますが、目安として参考にしてください。

クーイング

生後3ヶ月頃になると、クーイングと呼ばれる「あー」や「うー」といった声を発するようになります。

喃語

生後6ヶ月頃から喃語と呼ばれる「マー」「マママ」などの母音+子音、母音+母音の含まれた声を発するようになります。

発語

生後8か月頃には喃語を発することが少なくなり、身振りや手振りや声を出して、自分の要求や感情を伝えるようになります。
1歳前後で発語が始まり母親を「まま」など徐々に意味のある言葉を話すようになります。
言葉を理解する力も伸びる時期で、コミュニケーションが徐々にとれるようになってきます。

二語文

個人差は大きいものの、1歳半から2歳頃には一語文だけでなく、「わんわん、いる」などの二語文も話し始める時期です。
周りの大人からの問いかけにも、言葉で答えることができるようになってきます。

2歳を過ぎた頃には「わんわん、あっち、いった」などの3語文も話せるようになっていくでしょう。自分の気持ちを短い言葉で伝えられるようになり、周囲との会話のやりとりも増えていきます。

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発語が遅いと発達に問題があるの?


子どもの発語には個人差がありますが、子どもの言葉がなかなか出ないことに不安を感じることもあるかもしれません。発語が遅れる原因は、いくつかの要因が重なっていることがあります。ここでは発語が遅れる原因として考えられることを紹介します。

環境による発語の遅れ

赤ちゃんや幼児は、周囲にいる人の会話を聞いて言葉を学んでいきます。
そのため、周囲に会話する人がいない静かな育児環境で過ごす時間が長かったり、話しかける機会が少なかったりすると、言葉を学ぶ機会が減ってしまい、発語が遅れてしまう可能性があります。

身体的な問題による発語の遅れ

発語は、舌や唇、あごなどの動きと関係しています。
そのため、舌や唇などの機能に問題がある子どもや、筋肉の発達が遅い子どもでは、発語も遅れてしまうケースがみられます。
他の子に比べてよだれの量が多い、食べ物が噛みにくそう、口から食べ物をよくこぼすなどがみられる場合、言葉の発音にも影響を及ぼし発語が遅れる可能性があります。

性格や気質による発語の遅れ

発語のタイミングは、子どもの性格や気質にも関係しています。
人見知りが強い、おっとりしている、慎重な性格である子どもは、発語のタイミングが少し遅いケースがあります。
性格や気質により発語が少し遅れても問題があるわけではありません。子どもの個性として受け入れ、優しく見守ることが大切です。

発語の遅れが見られる障害

障害によっても発語が遅れることはあります。

知的障害

言葉を話すには、意味を理解する力が育っていなければなりません。
周囲の会話や話しかけられても反応が薄い、理解していない様子がみられた場合は、まだ理解する力が育っていない可能性があります。
発語は理解する力が育った先のステップになるので、焦らずに見守ることが大切です。
理解する力の発達に問題があると感じた場合は、医師に相談することをおすすめします。

発達障害(自閉スペクトラム症/ASD)

社会的コミュニケーションに困難を持つ自閉スペクトラム症(ASD)の場合、発語が遅れるケースが多くみられます。
一方で、必ずしも自閉スペクトラム症の子どもの発語が遅れる訳ではありません。発語が遅いからといって、自閉スペクトラム症と診断できる訳ではない点に注意しましょう。

聴覚障害

音が聞こえにくいと、言葉を正確に認識したり、まねたりすることが難しくなります。
例えば、軽度の難聴であったとしても聞こえる音が不鮮明となり、発語の発達に影響を及ぼす可能性があります。
もしかしたら子どもの聴覚に問題があるのかもしれない、と感じた方は、乳幼児健診や耳鼻科で相談することをおすすめします。

発語に関して専門機関に相談する目安

発語に関しては個人差が非常に大きいため、1歳半を過ぎても発語がないからといって焦る必要はないでしょう。
一方で、以下のような特徴がみられる場合は、速やかに専門機関に相談を検討するほうがよいでしょう。

  • 声をかけても反応しない(または反応が薄い)
  • 目が合わない
  • 首の座り・腰の座り・つかまり立ちなど身体の発達にも遅れがみられる
  • 笑わない
  • 後追いをしない
  • 触れられるのを嫌がる

上記の特徴がみられる場合は、小児科や自治体の相談窓口、児童発達支援センターなどに相談してみましょう。

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家庭でできる発語トレーニング

家庭の中でも、発語を育む手助けはできます。専門家に指導を受けたり教材で勉強したりする必要はありません。日々の関わりの中で、少し意識をするだけで変わっていきます。

子どもの言葉に反応を返す

「バババ」と言ったら「バババだね」と反応してあげることで、子どもは「声を出すと反応がある」と学びます。
やりとりが楽しく感じられ、発語の意欲につながるきっかけになります。親子のコミュニケーションの第一歩です。

たくさん話しかける

子どもは表情や声のトーンから安心感を得ます。目を合わせながら話しかけることで、「自分に話してくれている」と感じ、言葉への関心が高まります。
信頼関係を築くうえでも、とても大切なやりとりです。

指差し遊びをする

絵本などを見ながら指差しをして「わんわんだね」など、言葉と絵を一致させていく遊びも発語トレーニングにおすすめです。
なるべく、子どもが発音しやすい簡単な呼び方を使いましょう。

外出先などで「お空、きれいだねー」「電車が走ってるね」など、指差しをしながら話しかけるのもよいでしょう。特に、外では室内よりも音や光などさまざまな刺激があるため、発達を促す効果が期待できます。

絵本の読み聞かせをする

絵本には、子どもにとって親しみやすい言葉がたくさん詰まっています。
読むだけでなく、「これなに?」「わんわんいるね」など、会話のキャッチボールを楽しむと、言語力と表現力が自然に育ちます。

発語の発達を促すために気を付けたいこと


発語が遅いと発達が心配になって、慌ててトレーニングをする保護者の人も珍しくありません。しかし、発語の発達を促す際には気を付けなければいけないこともあります。

無理に話させない・強制しないこと

無理やり話させようと強要すると、子どもは発語することを「嫌なこと」と認識する可能性があります。余計に発語が遅れる可能性もあるため、強制しないようにしましょう。

先回りしないこと

子どもが発語をしようとしても、常に保護者が先回りして話していると子供は話す必要性を感じなくなってしまうことがあります。

たくさん話かけることは発語を促すためにも重要なことですが、先回ししてしまわないよう注意が必要です。子どもの様子をよく観察して、話そうとしている時には静かに言葉を待ってあげる時間も設けてみましょう。

【まとめ】発語には個人差があるので優しく見守りましょう

発語は、子どもにとって大きな成長の一歩です。
その一歩を踏み出す時期には、個人差があるので、他の子と比べるのではなく子どものペースを優しく見守ることが大切です。
子どもの発語について心配している方は、ひとりで抱えずに専門家に相談してみることをおすすめします。
子どもの発達に問題がある場合は、早期に適切な支援を受けるかどうかで、子どもの将来に大きな影響を及ぼす可能性があるからです。
乳幼児健診や保健センターや小児科などで、気軽に相談してみるとよいでしょう。

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