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1歳半で言葉が出ないのは大丈夫?言葉の発達目安と関わり方

2025.06.24
  • 発達障害
  • その他障害・疾患
  • 支援方法・家庭での過ごし方

「1歳半を過ぎてもまだ言葉が出ない…」「周りは話し始めているのに、うちの子どもは大丈夫?」そんな不安を抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。

言葉の発達は、子どもによってペースが大きく異なり、必ずしも「遅い=問題がある」とは限りません。ですが、早めに気づき、適切なサポートについて理解しておくことは、子どもにとっても保護者にとっても安心につながるはずです。

そこで本記事では、1歳半の言葉の発達目安やよくある心配の声、ご家庭でできる関わり方や相談のタイミングについて、わかりやすくご紹介していきます。

目次

  • 1歳半の言葉の発達目安とよくある心配
  •  1歳半の言葉の発達目安とは?
  •  まだ話さないのは発達が遅れている?
  •  よくある心配の声とその背景
  •  どんな行動が見られると要注意なの?
  • 言葉の発達を促すご家庭での関わり方と相談の目安
  •  日常でできる関わり方のポイント
  •  言葉が育ちやすい環境づくりとは?
  •  発達に関する相談はどこでできる?
  •  言葉が遅れていても問題がない場合も
  • まとめ
  • 1歳半の言葉の発達目安とよくある心配

    1歳半ごろは、「まんま」「ワンワン」などの意味のある簡単な言葉を話すことが増える時期です。一方で、同じ月齢であっても「いまだに話さない」「意味のある言葉が中々出ない」といった悩みを持つ保護者の声もよく耳にします。

    ですが、言葉の発達は「話す力」だけではなく、「理解する力」や「伝えようとする気持ち」など、さまざまな側面から見ていくことが大切です。

    そこで本項では、1歳半の言葉の発達目安や、保護者の方からよく寄せられる心配について具体的に解説していきます。

    1歳半の言葉の発達目安とは?

    一般的に、1歳半頃の子どもは以下のような言葉の発達が見られます。

    ●「ワンワン」などの意味のある単語で伝える
    ●身近な物の名前を理解し、指さしで示す
    ●簡単な指示に従う(例「ちょうだいと言われて物を渡す」など)

    ただし、これらはあくまで目安であり、個人差が大きいことも理解しておきましょう。言葉の発達は、環境や性格、ご家族の関わり方などさまざまな要因が影響するため、焦らず子どものペースを大切に見守ることが大切です。

    まだ話さないのは発達が遅れている?

    1歳半を過ぎても意味のある言葉を話さない場合、以下のような要因が考えられます。

    ●言葉の理解は進んでいるが発語が遅れている
    ●聴覚に問題がある
    ●発達障害や知的障害が関係している

    たとえば、言葉は話さないが指さしをしたり、話しかけられたら反応を示すといった場合は、何らかの理由で発語が遅れている可能性があります。また、耳の聞こえが影響していることもあるため、1歳半健診で聴覚の検査を受けることが推奨されます。

    不安や懸念がある場合は、かかりつけ医や支援機関に相談してみましょう。

    よくある心配の声とその背景

    保護者の方からは、以下のような心配の声がよく聞かれます。

    ●「うちの子どもは言葉が遅いかもしれない」
    ●「周りはもう話し始めているのになんで…」
    ●「指さしを全くしないのが気になる」

    これらの心配の背景には、他の子どもと比べてしまうことや、情報過多による不安があるかもしれません。

    しかし、言葉の発達には個人差が大きく、焦らず子どものペースを大事にすることが大切です。また、指さしは「人」や「もの」をつなぐコミュニケーション手段であり、1歳〜2歳児のできることとして発達障害の特徴の一つとされている側面もあります。指さしを中々しないのが続く場合は、専門家に相談することも検討してみましょう。

    どんな行動が見られると要注意なの?

    以下のような行動が見られる場合は、専門家に相談することをおすすめします。

    ●意味のある言葉を話さない
    ●指さしを全くしない
    ●名前を呼んでも反応しない
    ●簡単な指示にも従わない

    これらの行動が見られる場合、言葉の発達だけではなく、聴覚や発達全般に関する再評価が必要なことがあります。気になることがあれば、1歳半健診で医師や保健師に相談してみましょう。

    子どもの言葉の発達について不安がある場合は、専門家に相談することが大切です。また、保護者の方が焦らず、子どものペースを大切に見守ることが、言葉の発達を促す上で重要です。子どもの成長を温かく見守りながら、必要に応じて適切な支援を受けるようにしましょう。

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    言葉の発達を促すご家庭での関わり方と相談の目安

    「どのように関わったら言葉が出やすくなる?」「このママ様子を見ていて大丈夫?」言葉がゆっくりな子どもと向き合うなかで、こうした迷いや不安を感じることもあるでしょう。

    実際に言葉の発達には、日常の中でのふれあいや声かけがとても重要です。そして、「少し気になる」と思ったときに相談できる場所を知っておくことも、保護者の心を支える大きな安心材料になります。

    ここでは、ご家庭でできる関わり方のポイントや、言葉を育てる環境づくり、相談のタイミングと相談先について具体的にご紹介していきます。

    日常でできる関わり方のポイント

    1歳半の子どもの言葉の発達を支えるためには、特別な教材や訓練よりも、日常の中でのやりとりがとても大切です。赤ちゃんは、親との関係のなかで「言葉って楽しい」「伝わるって嬉しい」と感じながら、少しずつ言葉を覚えていきます。

    ポイント

    ●子どもの目を見てゆっくりと話しかける
    ●一緒に遊びながら言葉を添える(「ワンワンいたね!」「ボールぽーん!」など)
    ●子どもの声や身振りにしっかりと反応する

    こういった日常的な関わりは、言葉の芽を育てるうえでとても効果的です。無理に話させようとせず、子どもが「伝わった」と感じられる関係を大切にしましょう。

    言葉が育ちやすい環境づくりとは?

    言葉の発達をうながすためには、「聞く・マネする・伝える」経験を重ねられるような環境づくりがポイントです。テレビやタブレットよりも、生の声・表情・ふれあいから得られる刺激が、赤ちゃんの心と言葉の発達を支えてくれます。

    おすすめの環境づくり

    ●目と目を合わせて会話を楽しむ
    ●音楽や絵本の読み聞かせを日常に取り入れる
    ●子どもが発した言葉に「うんうん」「そうなんだね」と返してあげる

    「言葉=人とつながる手段」として、安心して言葉を発することができる空気づくりがとても大切です。

    発達に関する相談はどこでできる?

    「うちの子どもはちょっと言葉が遅いかも?」と感じたとき、「相談してもいいのかな…」とためらう方もいるかもしれません。けれど、相談が早すぎても全く問題ありません。気になることがあれば、安心して話せる場所を利用しましょう。

    相談できる主な場所

    ●市区町村の保健センター(育児相談や健診時に対応)
    ●子育て支援センター
    ●小児科・かかりつけ医
    ●発達支援センターや療育機関

    早期相談は、必要な支援にスムーズにつながるきっかけにもなります。「ご両親の気づき」は、子どものサポートを始める大切な第一歩です。

    言葉が遅れていても問題がない場合も

    1歳半で言葉があまり出ていないからといって、すぐに「発達に問題がある」とは限りません。実際、「2歳頃に急に話し始めた」という子どもも多くいます。

    いい兆候や反応

    ●指差しや身振りなどで意思表示ができる
    ●名前を呼ぶと振り向く
    ●簡単な指示(「ちょうだい」「おいで」など)に反応できる

    こうした反応があれば、理解が進んでいて「話す準備」が整ってきている段階かもしれません。成長にはそれぞれ個人差や波があり、焦らず見守ることも大切です。不安の場合は、必要に応じて専門家と一緒に見ていくと安心でしょう。

    まとめ

    1歳半で言葉が出ないことに不安を感じる保護者の方は少なくありませんが、言葉の発達には大きな個人差があります。

    一般的には「ママ」「ワンワン」などの意味のある単語が増える時期ですが、話すことよりも理解力や伝えようとする意欲が育っているかを見守ることも大切です。まだ言葉がでない場合も、指差しや簡単な指示への反応があるかどうかなども確認してみましょう。

    言葉の発達を支える上では、目を見て話す、遊びの中で言葉を添えるなど、日常の中での関わりが効果的です。相談の目安がわからないときは、保健センターや子育て支援センター、小児科などを活用するのも安心です。

    「言葉が遅れている=問題」ではなく、「少し遅れて、これから伸びるかもしれない」という視点も持ちながら、必要に応じて専門機関に相談して様子を見ながら関わっていくことで、子どもと家族の心を支える第一歩になります。

    参考元
    各 支援機関 等

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