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指差しはいつから?赤ちゃんの指差しの意味や促す方法とは

2026.01.29
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「まだ指差しをしないけれど大丈夫なのか」「指差しにはどのような意味があるのか」など、赤ちゃんの指差しについて気になっている方も多いのではないでしょうか。
指差しは、赤ちゃんが言葉を話す前に意思を伝える大切なコミュニケーションの手段です。しかし、指差しのはじまる時期には個人差があり、なかなか指差しが見られないと不安に思うこともあるかもしれません。
そこで本記事では、指差しがはじまる時期や指差しの意味、さらに指差しを促す方法について解説していきます。

赤ちゃんの指差しはいつからみられる?


「指差しはいつ頃からはじまるの?」と不安や疑問に思う方も多いでしょう。
一般的に、生後10ヶ月ごろから赤ちゃんは指差しをしはじめますが、その目的や使い方は成長とともに変化していきます。しかし、指差しがはじまる時期には個人差があり、1歳を過ぎても指差しをしない子もいます。

年齢による指差しの変化


指差しは、段階的に発達していくことが分かっています。
続いては、年齢による指差しの段階的な発達について解説します。

【9~10カ月頃】興味を示す指差し

生後10ヶ月頃になると、赤ちゃんは自分の「興味」があるものを指差すようになります。これは、周囲への関心が高まり、「あれは何だろう?」といった興味や探究心の表れです。この時期の指差しは、親や周囲の人と興味を共有し、コミュニケーションを図る最初のステップとなります。

【1歳頃】叙述を示す指差し

1歳頃になると、赤ちゃんは指差しを使って物の名前を尋ねたり、自分が知っている物を示す(叙述)ようになります。たとえば、犬を見て「ワンワン」と言いながら指差すなど、物と名称を関連付けて伝える行動が見られます。この段階では、指差しを通じて言葉の理解や語彙の習得が進み、コミュニケーション能力が発達しているということです。

【1歳2ヶ月頃】要求を示す指差し

1歳2ヶ月頃になると、赤ちゃんは欲しいものや必要なものを指差しで示す「要求」の指差しを始めます。たとえば、おもちゃや食べ物を指差して「これが欲しい」と伝えるなど、具体的な欲求を表現する手段として指差しを活用します。この行動は、自己主張や意思表示の能力が発達しているということです。

【1歳6ヶ月頃】応答の指差し

1歳6ヶ月頃になると、大人からの問いかけに対して指差しで応答する「応答」の指差しが見られるようになります。たとえば、「ワンワンはどれ?」と尋ねると、犬の絵を指差すなど、質問に対して適切に反応します。これは、言葉の理解力やコミュニケーション能力の向上を示す重要な発達段階です。
これらの指差しの発達段階は「個人差」がありますが、赤ちゃんのコミュニケーション能力や社会性の育成において重要な役割を果たします。
保護者の方は、日常生活の中で赤ちゃんの指差しに積極的に応じ、共感や関心を示すことで、言葉の発達や親子の絆を深めていきましょう。

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指差しをしない赤ちゃんに考えられる原因


指差しの発達には個人差があり、なかには指差しをあまりしない子どももいます。指差しをしない赤ちゃんに考えられる原因は以下のとおりです。

発達の個人差

性格や気質、発達の個人差によっても指差しをしないケースがあります。特に、発語が早い子どもの場合、指差しをしなくても言葉で意思を伝えられるため、指差しをあまりしないこともあります。

「どっち?」など、言葉では伝えるのが難しい質問をした時に、指差しがでるのであれば特に問題はないでしょう。

手差しをしている

なかには、指差しではなく手差しをしている子どももいます。指ではなく手を向けることで、対象を示しているのです。

行動の意味は同じなので、手差しをしているからといって発達に大きな心配をする必要はないでしょう。

非言語のコミュニケーションに困難がある

発達障害によって非言語のコミュニケーションに困難を持つ場合、指差しがみられないことがあります。指差しをしないことだけでは、発達障害の有無を判断できないため、他の特性なども合わせて専門的な診断をしてもらう必要があります。

1歳半検診で指差しがあるか確認する理由


自治体の行う1歳半検診では、指差しがあるかどうかがチェック項目に含まれています。これには、どのような意味があるのでしょうか。

続いては、1歳半検診で指差しがあるか確認する理由を解説します。

コミュニケーション能力の発達をみるため

指差しは非言語コミュニケーションの一種です。そのため、指差しがあるかどうかで、コミュニケーション能力の発達が健常であるかどうかを判断する目安になります。

一方で1歳半の子どもは個人差が大きいため、指差しができないだけでコミュニケーションに問題があると判断される訳ではないので安心してください。

認知の発達をみるため

指差しは、認知の発達を確認する際にも有用です。
「わんわんはどっち?」など、物事をどれくらい理解しているのか調べる際に、語彙力の少ない子どもには指差しで回答してもらうケースがあります。

指差しを通して認知や知的な発達が健常であるかどうか確認していると言えるでしょう。

発達障害を早期発見するため

指差しをしないのは、自閉スペクトラム症(ASD)にみられる特徴のひとつです。他の特徴と合わせて、発達障害の有無をチェックする目的でも指差しができるかどうかチェックされることがあります。

指差しをしない子は発語も遅いって本当?


発語が遅い子どもや言葉の発達に遅れがみられる子どものなかには、指差しをしない子が少なくありません。

これは、発語と指差しはどちらも認知の発達に関係しているからと考えられています。発語が遅い子どものなかには、認知の発達が遅れているケースも少なくありません。そのため、発語と同じく認知能力を必要とする指差しがなかなか出にくくなってしまうのです。

発達には個人差があるため一概に言えることではありませんが、発語が遅い子は指差しも遅いかもしれないと考え、日ごろの様子を見守るのもよいでしょう。

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指差しについて専門機関に相談する目安


指差しがなかなか出ないと、保護者は不安を感じて専門機関に相談したいと考えるケースもあるでしょう。
以下の特徴がみられる場合、専門機関への相談を検討してみるのがおすすめです。

  • 1歳半を過ぎても指差しが全く出ない
  • 言葉の遅れがみられる
  • 体の発達の遅れがみられる
  • 表情が乏しい
  • 目が合わない
  • 後追いをしない

上記に当てはまるものが複数ある場合は、一度専門機関に相談してみるのがよいでしょう。
自治体の相談窓口や小児科、児童発達支援センターなどでも、指差しの発達に関して相談ができます。

指差しの発達を促す関わり方


「どうすれば指差しをするようになるのか」と悩んでいる方もいるかもしれません。
指差しを促すためには、まず親が積極的に指差しを見せることが大切ですが、大切なのは、焦らずに楽しくコミュニケーションを取りながら、赤ちゃんの発達をサポートすることです。
ここでは、指差しを促すための具体的な方法や工夫について紹介していきます。

大人が指差ししてみせる

赤ちゃんは周囲の大人の行動を観察し、模倣することで学習していきます。
たとえば、親が物や場所を指差しながら「見て、あれは犬だよ」などと話しかけることで、赤ちゃんは指差しの意味と使い方を理解し始めます。また、赤ちゃんの手を優しく取り、一緒に指差しの動作を行うことで、具体的な感覚も伝えることができるでしょう。このような日常的なやり取りが、赤ちゃんの指差し行動の発達を促します。

赤ちゃんの指差しに反応を返す

赤ちゃんが指差しをしたとき、その行動に対して大人が積極的に反応することが重要です。
たとえば、赤ちゃんが車を指差したら、「あれは車だね。かっこいいね」などと応じることで、赤ちゃんは自分の行動に意味を感じ、コミュニケーションが成立していると気づきます。このようなポジティブな言葉は、赤ちゃんの指差し行動を強化し、さらなるコミュニケーション意欲を高めるでしょう。

指差し遊びをする

遊びや絵本の読み聞かせは、指差しを促す絶好の機会です。
たとえば、絵本の中の動物などを指差しながら名前を教えることで、赤ちゃんは指差しと語彙を同時に学ぶことができます。また、「どれが〇〇かな?」と問いかけ、赤ちゃんに指差しで答えさせる遊びも効果的です。これらの活動を通じて、楽しく指差しの練習ができます。
これらの方法を取り入れながら、赤ちゃんの指差し行動を温かく見守り、コミュニケーションの発達を楽しくサポートしていきましょう。

赤ちゃんに選ぶ機会を与える

赤ちゃんの興味を引く物やおもちゃを視界に入れ、指差しを促す環境を作りましょう。
たとえば、少し手の届かない場所にお気に入りのおもちゃを置き、「あそこに〇〇があるね」と指差しながら話しかけると、赤ちゃんもそれを真似しようとします。このように、興味のある物を活用することで、自然と指差し行動を引き出すことができるでしょう。

指差しの時期や意味についてのまとめ

赤ちゃんの指差しは、一般的に生後10ヶ月頃から始まり、興味のあるものを指差すことから発達していきます。その後、1歳頃には「叙述の指差し」、1歳2ヶ月頃には「要求の指差し」、1歳6ヶ月頃には「応答の指差し」と、出来ることの幅が広がっていきます。指差しは、言葉の発達や社会性の成長を示す重要なサインであり、大人が適切に反応することでさらに発達を促すことも可能です。
また、指差しには「語彙の発達」「共感力や理解力の発達」「問題解決能力の発達」などの意味もあります。指差しを促すためには、大人が見本を見せたり、赤ちゃんの興味を引くものを活用したりすることが効果的です。さらに、遊びや絵本を取り入れ、指差しを使ったコミュニケーションを楽しむことで、赤ちゃんの発達を自然にサポートすることができます。

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