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現役東大生が実践している「勉強法」のきほん ~暗記編~

2014.12.15
  • 進学・受験

前回に引き続き、東大家庭教師友の会さんが出版されている『現役東大生が実践している「勉強法」のきほん』を参考に、今回は「暗記法」について受験勉強・学校での勉強に応用できると思われるものを紹介しようと思います。

また前回の記事『現役東大生が実践している「勉強法」のきほん、PDCAサイクル編』をお読みでない方はぜひそちらもご一読ください。

様々な感覚を刺激して暗記する

体の各部分を制御する神経細胞が脳に占める割合が多いものとして「手・口」次いで「目・耳」が挙げられます。
つまり、これらの感覚器官は脳に与える刺激が大きいという事です。

また、この感覚器官は複数刺激するとさらに効果的です。
よって、覚えたいことをリズムに乗せて・声に出しながら、書くと非常に記憶に定着しやすいです。

予習をする

人はある事を学ぶ時、その時の概要を理解している方が、何の予備知識もなしで学ぶよりも多くのことを記憶できます。

以前の記事でも紹介しましたが、文部科学省の調査によると
「授業の始めに目標が示されている」場合、あるテストの平均正答率66.1%であったのに対し、「示されていない」場合は53.3%だったという結果があります。
これより、予習の重要性はとてもよくわかると思います。

つながりで覚える

例えば、歴史の内容を単独で覚えると、暗記するのが大変な上、量も多くなります。
しかし、つながりを意識すると途端に暗記効率が上がり、勉強が少しは楽しくなるのではないのでしょうか。

例えば「弥生時代は農耕が始まった。くに(国)ができた。邪馬台国があった。」と暗記すると覚えにくいです。
しかしつながりを意識すると「弥生時代は農耕が始り、人々に蓄えが出来た→蓄えに差ができ、争いが起きる→くにができ、そのひとつが邪馬台国がである」
と、このようにつながりを意識すると弥生時代に農耕が始まったという事だけ覚えておけば後の事項は思い出せると思います。

教えることこそ最大の学び

アメリカの研究に基づいて作られた、どのような学習態度が記憶が定着しやすいかを示した「ラーニングピラミッド」というものがあります。

(出典:「産業能率大学」(http://www.sanno.ac.jp/exam/marketing/al.html))

講義を聞いているだけだと記憶はあまり定着しないことが分かります。
逆に他人に教えるととても良く記憶に残ることが分かります。

積極的にお友達と勉強についての話をするといいと思います。
また、現実に他の人に教えなくても他の人がいるつもりで教えるように声に出してみるのも効果があるようです。

寝る前・朝食前の時間を使う

寝る前に勉強するメリットを紹介します。
そもそも夜は記憶力が高く、暗記に向いている時間です。
また普段の生活では次から次へと情報が入ってくるのですが、睡眠時は新しい情報が入ってこないので寝る前は暗記にとても適した時間なのです。

反対に朝食前に勉強するメリットを紹介します。
朝は「アドレナリン」と「ドーパミン」が大量に分泌され一日の中で最も頭がさえています。
また空腹時には記憶力が向上することが科学的に分かっています。
さらに朝という時間のない環境が切迫感を持たせ集中力を高めます。

以上より、夜寝る前に暗記をしてすぐ寝ます。朝起きたら朝ごはんを食べる前に復習をすると記憶が定着するのではないでしょうか。

まとめ

こんなに偉そうなことをいっている私自身、夜は休憩して朝早くから勉強するスタイルでした。
またこの本に載っている東大生の中には「予習せずに授業を受けたほうが初めて聞いたことで興味がわく」といっている方もいました。
つまり、今回様々なテクニックを書きましたが、ここに書いてあることが全てではありません。
自分が最も身につく方法で勉強していくのが良いと思います。
自分に一番合うやり方を見つけるお手伝いが出来たならば幸いです。

[参考]
・東大家庭教師友の会『現役東大生が実践している「勉強法」のきほん』

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