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シャフリングベビーの特徴や原因とは?サポートの仕方も紹介

2025.05.01
  • 発達障害
  • その他障害・疾患
  • 支援方法・家庭での過ごし方

「うちの子、はいはいをしないでおしりで移動しているけど、大丈夫かな?」そう感じたことはありませんか?このような動き方をする赤ちゃんは「シャフリングベビー」と呼ばれ、はいはいをせずに座ったまま移動するのが特徴です。多くの場合、成長とともに自然に歩き始め、発達に問題がないことがほとんどですが、原因や見守り方によっては専門的なサポートが必要になることもあります。

そこで本記事では、シャフリングベビーの特徴やその原因、ご家庭でできるサポート方法などについてわかりやすく解説します。

目次

  • シャフリングベビーの特徴
  • シャフリングベビーの原因
  • シャフリングベビーのサポート
  • まとめ
  • シャフリングベビーの特徴

    「他の赤ちゃんと動き方が違うけど、これって普通?」と悩んでいませんか?シャフリングベビーとは、はいはいをせずにおしりを使って移動する赤ちゃんのことを指します。この移動方法には個人差があり、一見珍しく感じられるかもしれませんが、実際には一定の割合で見られる行動です。

    まず本項では、シャフリングベビーに見られる動きの特徴や、はいはいとの違い、発達の段階における位置づけについてご紹介していきます。

    シャフリングベビーの動きとは?

    シャフリングベビーとは、四つ這いのはいはいをせず、おすわりの姿勢のままおしりを使って移動する赤ちゃんを指します。

    ​この動きは「いざりばい」や「尻ばい」とも呼ばれることがあります。​特徴として、うつぶせの姿勢を嫌がったり、寝返りをあまりしない傾向があります。​また、両脇を支えて立たせようとしても、足を床につけずに曲げたままにすることも多いです。​これらの動きは、下肢の筋緊張がやや低いことが関係しているとも考えられています。

    子どもの発達段階や時期について

    一般的に赤ちゃんは、生後6〜10か月頃に四つ這いのはいはいを始め、その後つかまり立ちや歩行へと進んでいきます。

    ​しかし、シャフリングベビーの場合、はいはいをせずにおすわりの姿勢で移動し、歩き始める時期も1歳半から2歳頃と遅れる傾向があります。​ただし、知的な発達には問題がないことが多く、歩行が始まれば他の子どもと同じように成長していくケースがほとんどです。​発達の進み方は個人差が大きいため、温かく見守ることも大切です。 ​

    はいはいとの違いや見分け方

    はいはいは、赤ちゃんが四つ這いで手と膝を使って移動する一般的な動きです。​一方、シャフリングベビーは先述のように、おすわりの姿勢でおしりを使って移動します。​

    見分けるポイントとして「うつぶせの姿勢を嫌がる」「寝返りが少ない」「立たせようとしても足を床につけない」などの特徴が挙げられます。​これらの違いを理解し、子どものそれぞれの成長スピードとして受け止めることも必要です。 ​

    シャフリングベビーの原因

    「どうしてはいはいじゃなくておしりで動くの?」と不思議に思う保護者の方も多いのではないでしょうか?シャフリングベビーの移動は、体の使い方のクセや筋肉の発達状態、赤ちゃん自身の好みなど、さまざまな要因が関係していると考えられています。

    ここでは、遺伝的な要素や筋肉・関節の柔らかさ、発達障害との関連など、シャフリングベビーの動きに影響を与える可能性のある原因※について、わかりやすく解説していきます。

    ※さまざまな諸説があり、シャフリングベビーの原因は解明されていない部分が多く、医学的にはまだ研究中の段階

    遺伝や体の使い方のクセが関係

    シャフリングベビーの動きは、遺伝的要因や個々の体の使い方のクセが影響している可能性があるとされています。

    シャフリングベビーの親や兄弟にも同様の移動パターンが見られる実例があるようです。​また、赤ちゃんがうつぶせの姿勢を好まない場合や、四つ這いよりも座った姿勢での移動を快適と感じる場合、シャフリングの動きを選択することがあります。​これらは赤ちゃん一人ひとりの個性や好みによるもので、発達に問題があるとは限りません。 ​

    筋肉や関節の柔らかさからの影響

    シャフリングベビーには、下肢の筋緊張がやや低い傾向が見られることがあります。​

    筋肉や関節が柔らかいと、四つ這いの姿勢をとるのが難しく感じられ、座ったままでの移動を選ぶことがあります。​このような筋緊張の低下は、非常に軽度であり、歩行開始がやや遅れることがあるものの、ひとりで上手に歩けるようになれば、その後の運動発達には問題がないことが多いとされています。 ​

    発達障害との関連性について

    シャフリングベビーと発達障害との直接的な関連性は明確には示されていません。​

    多くの場合、シャフリングベビーは運動発達段階の一つとして捉えられているでしょう。​ただし、まれに自閉スペクトラム症などの発達障害に関連しているケースも報告されています。​その場合、座ったまま移動する以外にも、言葉の発達の遅れや視線が合いにくいなど、他の特徴も合わせて総合的に診断されます。​子どもの発達に関して気になる点がある場合は、専門家に相談されることを推奨します。 ​

    子どもの成長には個人差があり、シャフリングベビーもその一つの表れです。​温かく見守りながら、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることで、子どもの健やかな成長をサポートしていきましょう。​

    参考元 論文「1歳6カ月児健診におけるshuffling babyの疫学的調査」
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn1969/18/6/18_6_484/_pdf

    シャフリングベビーのサポート

    「このままで大丈夫?何かできることはある?」という不安を感じる保護者の方もいるでしょう。シャフリングベビーは、成長に大きな問題がないケースも多く、安心して見守ることは一つの選択肢です。ただし、筋力を育てる遊びや、はいはいを促す環境づくりなど、家庭でできるサポートもあります。

    そこで本項では、ご家庭で取り入れやすい体づくりの工夫や、気になる場合に相談できる専門機関の選択肢などについてご紹介していきます。

    安心して見守ることも大切

    シャフリングベビーは、​多くの場合、歩き始める時期がやや遅れるものの、その後の発達には問題がないとされています。​

    子どもの個性や特性として受け止め、温かく見守ることが大切です。​ただし、他の発達面も気になることがある場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。 ​

    遊びやスキンシップで体づくり

    日常の遊びやスキンシップを通じて、子どもの体づくりをサポートしましょう。

    たとえば、うつぶせ遊びを取り入れることで、背中や首の筋肉を鍛えることができます。​また、親子でのふれあい遊びやマッサージを通じて、全身の筋肉の発達を促すことも効果的です。​子どもが楽しめる範囲で、無理のないように取り組んでみてください。 ​

    はいはいを促す環境と声かけ

    はいはいを促すためには、子どもが自由に動ける安全なスペースを確保し、興味を引くおもちゃを少し離れた場所に置くなどの工夫が有効です。​

    また、子どもが動こうとする際に優しく声をかけ、励ますことで、安心して挑戦できる環境を作りましょう。​子どものペースを尊重し、無理強いせずにポジティブに見守ってあげることが大切です。 ​

    気になる場合は専門機関へ相談

    子どもの発達について気になることがある場合、以下の専門機関への相談を検討されると良いでしょう。​

    地域の保健センターや保健所 発達に関する相談や情報提供を行っています。​
    子ども家庭支援センター 子育てに関する総合的な相談窓口として、専門的な支援を提供しています。
    小児科 子どもの健康や発達について、専門的な診断やアドバイスを受けることができます。​


    これらの専門的な機関を活用し、子どもの成長をサポートしていきましょう。 ​

    子どもの成長には個人差があります。焦らず、子どものペースを大切にしながら、必要に応じて専門家のサポートを受けていきましょう。​

    まとめ

    シャフリングベビーとは、はいはいをせず、おすわりの姿勢でおしりを使って移動する赤ちゃんのことを指します。

    一見珍しいように思えますが、一定の割合で見られる発達段階の一つで、多くの場合はその後しっかり歩けるようになり、発達に問題がないケースがほとんどです。

    原因としては、遺伝や体の使い方のクセ、下肢の筋緊張の低さ、関節の柔らかさなどが関係しているとされ、まれに発達障害と関連していることもあります。家庭では、うつぶせ遊びやスキンシップ、はいはいを促す工夫を取り入れることが大切です。

    不安を感じた場合は、保健センターや子ども家庭支援センター、小児科などの専門機関に相談することで、安心して対応できるサポートにつながります。焦らず、子どもの個性として温かく見守りながら、必要に応じて支援を受ける姿勢でサポートしていきましょう。

    参考元 
    各支援機関 等
    論文「1歳6カ月児健診におけるshuffling babyの疫学的調査」
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn1969/18/6/18_6_484/_pdf

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