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小学生の作文・読書感想文の「書き方」をサポート~苦手を「書けた!」に変える工夫

2025.08.13
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小学校の宿題の作文や読書感想文を前に、

「どう書いたらいいのか分からない…」「うまくまとまらない…」

と悩む子どもの姿に、心を痛めることはありませんか?

作文や感想文に「正解」はありません。

だからこそ、何をどう書けばいいのか、迷ってしまうものです。

でも大切なのは、「自分が感じたことをしっかり表現して伝えること」

本記事では、小学生の作文や感想文の基本的なスキルと、「書けた!」という自信を育む具体的なサポートのヒントをご紹介します。

子どもが思いを言葉に乗せられるように、ともに寄り添う方法を見つけましょう。

目次

 

小学生の作文・読書感想文を書くために必要な4つのステップ

作文や読書感想文が得意な小学生は、すぐに書き始めているのでしょうか?
まず頭で「何を書こうか」と考えてから、ようやくペンが動き出すという子どもが多いのではないでしょうか。

では、文章を書く前には、具体的にどのようなステップがあるのでしょうか?

ここでは、小学生の作文や読書感想文を書くために欠かせない「ステップ」をわかりやすくご紹介します。

1. 書く内容を決める

作文・読書感想文を書く前に、何について書くのか、テーマや内容を決めなくてはいけません。

読書感想文については、その前に、読む本を決めることが第一歩です。

テーマや内容が決まれば、大切なステップが一つクリアです。

2. 書く内容を言語化する

書く内容やテーマなどが決まれば、次はその内容を言葉にしていきます。

言葉にして表現することで、漠然とした内容が少しずつ形になっていきます。

言葉で表現する行程も、得意な子どもと苦手な子どもに分かれますが、焦ることはありません。

3. 文章にまとめる

文章にするには、ただ思いつくままに言葉にするだけでよいのでしょうか。

読み手に伝わりやすく、わかりやすい文章にするためには、文章の構成、つまり、文章をまとめることが必要です。

文章をまとめる行程も、ハードルが高いと感じる人も少なくないですが、コツをつかんでいくと大丈夫です。

4. 文章(文字)を書く

小学生の作文や読書感想文を最終的な形にするには、「書く」ことが必要です。

現代社会ではIT化が進んでいるとはいえ、小学校ではまだ鉛筆などで紙に「書く」場面が多くみられます。
内容をまとめて話すことはできるけれど、書くことになると苦手という子どももいるのではないでしょうか。

子どもの書くことの苦手さに対する工夫も後ほど紹介します。


このように、小学生の作文・読書感想文などの文章を書くには、たくさんのステップが必要です。

では、次にこれらのステップを支える「具体的なスキル」について、じっくり見ていきましょう。

 

小学生の作文・読書感想文を書くために必要な6つのスキルとは?

小学生の作文・読書感想文を書くためには、どのようなスキルが具体的に必要なのでしょうか?

子どもが困っている部分や、つまずいているポイントも一緒にみていきましょう。

1. 読む力と想像力

読書感想文の場合、本を読み、内容を理解することがまず第一歩です。

そこで、言葉を理解するだけでなく、その描写や登場人物の感情・場面をイメージする力が重要です。

「読む」こと自体が苦手な子どもや言葉からイメージしにくい子どもは、そこでつまずいている可能性があります。

2. 思い出す力(記憶・ワーキングメモリ)

作文を書く内容を考える時、どのような出来事があったか、まず思い出しませんか?

書く内容を考える時には、自分の体験や本の内容を思い出して整理する力が求められます。

この部分が苦手な子どもは、ワーキングメモリが必要な課題も苦手かもしれません。

3. 選ぶ力(取捨選択)

読書感想文では、決められた本を読むとき以外は、どの本を読むか選ばないといけません。

また、書くテーマやエピソードを複数の中から選び出し、優先順位をつけて選択する力が必要です。

ここで、選ぶ基準を自分で設けることが難しく、なかなか選ぶことができない子どももいるでしょう。

4. 言語化する力

作文・読書感想文の内容が決まると、その内容を言語化していく行程になります。

そこでは、自分の感じたことや経験を具体的な言葉に落とし込む表現力が必須です。

語彙が少ない子どもや、自分の考えをうまく言葉にできない子どもには負担に感じるかもしれません。

5. 読み手に伝わる構成力

書きたい内容を思いつくまま書いていては、読み手に伝わりません。

そこで、段落や文章構成を整え、論理的につながる文章にまとめる力が必要です。

思いつくままに話すことはできるけれど、文章の整理や要約が苦手な子どもは、ここでつまずいています。

6.書く力

文章の構成を考え終えたら、原稿用紙に清書する段階に入ります。

原稿用紙のルールに従って、マスの中に文字をきちんと収めて書く必要があります。

ですが、「書く」こと自体が苦手な子どもには、この清書の作業だけで大きな負担になってしまう可能性があります。

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このように、小学生の作文・読書感想文を書くためには様々なスキルが必要です。

作文・読書感想文を書くステップで、得意なところとつまずいている点がわかれば、その子どもに合ったサポートがしやすくなります。


ステラ個別支援塾では、一人ひとりの子どもに合わせたオーダーメイドのカリキュラムで、個別に学習のサポートをしています。
夏期講習では、作文・読書感想文が苦手な子ども向けのコースもご用意しています。
詳しくは、こちらにお問い合わせください。
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次に、具体的にどのようなサポートをするとよいのか、ステラ個別支援塾で取り組んでいる例を挙げながら見ていきましょう。

 

小学生の作文・読書感想文が苦手な子どもへのサポート方法

小学生の作文や読書感想文を書くためには、構成力、読解力、自分の思いや考えを言葉にする力など、複数のスキルが組み合わさって初めて成り立ちます。

子どもが苦手なスキルをどのように工夫していくのか、また、得意なスキルをどのように活かしていくのか、ステラ個別支援塾での取り組み例をご紹介します。

子どもが読める工夫

読書感想文で、「選んだ本がなかなか読めない」「どうすれば本を読めるようになるの?」という声を聴くことがあります。
その場合、子どもにその本が合っていない可能性もあります。

対象年齢を少し落とした本や、興味があり読みやすい本などを選んでみてもよいでしょう。

ステラ個別支援塾では、子どもに合った本のアドバイスをすることもあります。
また、読み聞かせで理解できる場合、読み聞かせをすることもあります。

子どもに合わせたヒアリング

作文や読書感想文で、何を書いたらよいかわからない子どももたくさんいます。
その時は、子どもに一つ一つ具体的な質問や確認をし、聞き取りをしていきます。

「誰が?」「何をしたの?」「その時どう思ったの?」など。

うまく言葉で表現しにくい子どもには、先生が言葉を引き出したり、語彙を補ったりしていきます。

読書感想文シートの記入

子どもからのヒアリングで引き出した言葉を、読書感想文シートに書き込んでいきます。

ステラ個別支援塾では、低学年と高学年向けのシートをご用意しています。

文章の整理が苦手な子どもも、一つずつ書いて確認していくことで、わかりやすくまとめていくことができます。

子どもが書きやすい道具の工夫

「書く」こと自体が苦手な子どもも多く、原稿用紙のマス目内に書くことが難しい子どももいます。

その場合は、まず、子どもが書きやすい方法を見つけていきます。

書き方グリップを使ったり、下敷きを合うものに変えてみたり、筆記用具をボールペンやマジックを使ってみたり、ホワイトボードに書いてみたり。
子どもが書きやすい方法を見つけていくと、書くことに対する抵抗感が減っていきます。

ステラ個別支援塾では、子どもが「書きたい」という気持ちを引き出すことを大切にしています。

子どもの表現方法を活かす提案

「課題図書を読むように言われた」「原稿用紙に書くように言われた」から、その通りにしようとしても難しい子どももいます。

その時は、子どもができる表現方法を大切にして、保護者の方を通して、学校の先生に提案してもらうこともあります。

例えば、原稿用紙のマス内に書くことが難しい場合、「拡大した用紙を使ってもよいか?」

鉛筆では書きにくいけれど、ボールペンでは書ける場合、「ボールペンで書いてよいか?」など。

子ども自身が自信をもって取り組め、「できた」という達成感を持つことを大切にしています。

 

まとめ:子どもが「書けた!」と思えることが大切

小学生の作文・読書感想文を書くために必要なステップや、スキルについてお伝えしました。

子どもがどこでつまずいているか、どうすると書くことができるのかを見極め、サポートしていくことで子どもは変わっていきます。

「なぜ、できないの?」ではなく「どうしたらできるのか」に視点を変え、子どもの「書けない」を「書けた!」という自信や喜びにつなげてみませんか。

ステラ個別支援塾では、一人ひとりの子どもに合わせたオーダーメイドのカリキュラムで、個別に学習のサポートをしています。
夏期講習では、作文・読書感想文が苦手な子ども向けのコースもご用意しています。
詳しくは、こちらにお問い合わせください。
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