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イヤイヤ期はいつからいつまで?保護者が知っておきたい特徴や対応方法を解説

2025.09.15
  • 発達障害
  • その他障害・疾患
  • 支援方法・家庭での過ごし方

イヤイヤ期は子どもの成長過程であらわれます。
時間が経てば自然と治まりますが、いつまで続き、どう対応すればよいのか不安に感じている保護者は少なくありません。
この記事では、イヤイヤ期の特徴や期間の目安、対応方法などを紹介します。

イヤイヤ期とは

イヤイヤ期とは、子どもが自我を持ち始め自己主張が強くなる1歳半~3歳頃の時期です。
イヤイヤ期の子どもは、自分の意にそぐわないことに癇癪を起こし「イヤ!」と強く反発します。
服を着替えたくない、食事をしたくない、歩きたくないなど日常のあらゆる場面であらわれるため、保護者は精神的な負担を感じることもあります。

イヤイヤ期が起こる原因

イヤイヤ期は、自我や自立心が芽生えることで始まる子どもの成長過程における行動です。
自己主張や意思表示を身につけ、自分の気持ちを理解してもらおうと試みることで、泣いたり反発したりするのです。
イヤイヤ期は子どもが正常に発達しているサインと考えられています。
しかし、すべての子どもにイヤイヤ期があらわれるということではないため、イヤイヤ期がない子どもや目立たない子どもが、正常に発達していないというわけではありません。

イヤイヤ期と発達障害の関係

イヤイヤ期とASDやADHD、LDなどの発達障害との関係ははっきりと分かっていません。
しかし、発達障害の特性によりイヤイヤ期が激しく出たりする場合があります。
例えば、ASDの子どもは強いこだわりを持つことがあり、その特性のためイヤイヤ期が激しくなることがあります。
不安な場合は、専門家に相談すると安心につながります。

イヤイヤ期はいつからいつまで

イヤイヤ期は子どもの成長過程であらわれるため、始まる時期も終わる時期にも個人差があります。

イヤイヤ期が始まる目安

一般的にイヤイヤ期は1歳半から2歳頃に始まる子どもが多いです。
ただし、早く始まる子どももいれば3歳になってもあまり目立たない子どももいます。
さらに、イヤイヤ期は、子どもの性格や発達状況によってあらわれるタイミングが異なるため、他の子どもと比べて心配になる必要はありません。

イヤイヤ期が終了する目安

多くの子どもは3歳前後にイヤイヤ期が落ち着きます。
3歳頃になると言葉が発達して、自分の意志や気持ちを伝えられるようになるからだと考えられています。
しかし、性格や発達には個人差があるため4歳を過ぎても続く子どももいます。
「そのうち終わる」と気楽に考え、優しく子どもの成長を見守ることが大切です。

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イヤイヤ期の対応方法


子どもの成長を支えるためには、イヤイヤ期の行動を理解し、適切に対応することが重要です。
落ち着いた対応と環境づくりが子どもの安心につながります。

気持ちを受け止める

子どもが「いや!」と言ったときは、まず子どもの気持ちを受け止めましょう。
「そうだね、やりたくないよね」と共感することで、子どもは自分の気持ちを理解してもらえたと安心します。
共感は子どもの気持ちを尊重する基本的な対応です。

気持ちを代わりに言ってあげる

子どもが気持ちを上手に伝えることができずに泣いたり怒ったりしているときは、子どもの気持ちを代わりに言ってあげましょう。
「まだ遊びたいよね」「まだ帰りたくないよね」と子どもの気持ちを代弁することで、子どもは理解してもらえたと感じるようになります。

何がしたいのか聞いてあげる

一方的に言うことを聞かせようとするのではなく、子どもが何をしたいか聞いてあげましょう。
「どうしたいの?」「何がしたいの?」と優しく聞いてあげることで、子どもは自分の気持ちを聞いてくれると安心します。
さらに、子どもが自分の気持ちを言葉にして伝える練習にもなるため、子どもが上手に伝えられなくてもお話を聞いてあげることが大切です。

別のことに注意を向ける

子どもが「いや!」がなかなか治まらない場合は、別のことに注意を向けることで子どもの気持ちを切り替えるきっかけになります。
例えば、普段興味があるおもちゃを渡してあげる、家に帰ったら子どもが好きな遊びをしようと提案してもよいでしょう。
気持ちを切り替えるきっかけを与えることで、落ち着きやすくなります。

選択肢を与える

子どもが嫌がっているとき、選択肢を与えて自分で選ばせてあげると、子どもが嫌がらずに行動してくれることがあります。
子どもがどちらの選択肢も嫌がった場合は、他の選択肢を提案してみましょう。
ただし、子どもに全てを任せるのではなく、保護者が適切な範囲で選択肢を提案することが大切です。

ある程度子どものやりたいようにさせてあげる

子どもが自分のやりたいことをある程度自由にできる環境を整えておくと、イヤイヤが起こりにくくなります。
子どもがひとりでやっていることを優しく見守り、できたことを褒めてあげることで自己肯定感が高まります。
その結果、落ち着いて行動できるようになり、保護者の言うことも素直に聞いてくれやすくなります。

イヤイヤ期にやってはいけない対応方法

初めて子育てする場合、イヤイヤ期の子どもへの対応に困っているパパやママが少なくありません。
ここでは子どもの成長の妨げになる可能性がある、避けるべき対応方法を紹介します。

強く怒る・叱る

強く怒ったり、叱ったりすると、子どもは萎縮して自己主張をしなくなってしまう可能性があります。
また自己肯定感も低くなり、ネガティブな考えを持ちやすく、何事にも消極的になってしまうかもしれません。
保護者は冷静に対応し、子どもの気持ちに寄り添いながらルールを教えることが大切です。

無視する・突き放す

子どもの気持ちを無視したり突き放したりすると、子どもは不安な気持ちになります。
言うことを聞かない子どもにイライラしてしまうこともあるかと思いますが、親としてイヤイヤ期に付き合ってあげましょう。
育児にストレスを感じるときは、親など他の人に子どもの面倒をみてもらい、リフレッシュする時間を作ったりして工夫してみてください。

すべての要求を受け入れる

子どもの要求になんでも「はい」と応じると、自己中心的な人間に育ってしまう可能性があります。
要求を受け入れる場合と受け入れない場合を見極めながら対応しましょう。
例えば、安全上問題がなかった場合は受け入れ、危険が伴う場合は受け入れないといった対応です。
自主性を育てるために上手にバランスをとることが大切です。

まとめ

イヤイヤ期は子どもの自主性が育つ自然な成長の一部です。
開始時期や終了時期は子どもの発達や性格により個人差があります。ょう。

やってはいけない対応を避けつつ、子どもの気持ちを受け止め、受け入れる要求と受け入れない要求のバランスをとることが大切です。
子どもの自主性や自己肯定感を高めていけるように、落ち着いた対応を心掛けまし

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