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学校基本調査公表。発達障害の認知度高まったか。

2015.01.14
  • 発達障害
  • 進学・受験

・先日、平成26年度学校基本調査が公表された。
・特別支援学校の学校数も生徒数も去年より増えている。
・発達障害に対する理解度や認知度が上がった結果か。

昨年末(2014年12月)に平成26年度学校基本調査(確定値)が公表されました。
学校基本調査とは、すべての小学校・中学校・高等学校や専修学校・各種学校に対して、児童・生徒数や教員数、卒業生の進路などの学校に関する基本的な資料のことです。

まず、平成26年度の学校基本調査の一部をご覧ください。

図1:平成26年度 学校基本調査(一部)
(引用:平成26年度学校基本調査(確定値)の公表について(http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2014/12/19/1354124_1_1.pdf))
 
さてこの学校基本調査のデータを読むと興味深いデータがありました。
その注目していただきたい個所を青で囲みました。
どんどん子供の数が減っている、と言われているこのご時世で特別支援学校の学校数・生徒数ともに去年より増えていることがわかります。
(特別支援学校・・・障害者などが「幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準じた教育を受けること」と「学習上または生活上の困難を克服し自立が図られること」を目的とした学校のこと。)
 
では、2年間だけでなく過去にさかのぼって特別支援学校の学校数と生徒数を調べてみました。

図2:特別支援学校生徒数の推移

 
全生徒は年々減っているのにもかかわらず、特別支援学校に通う生徒数は増加していることがわかります。
もちろん、特別支援学校に通う生徒数の増加に伴い特別支援学校の数も増えています。
公立の特別支援学校はここ8年で83校も増えています。

図3:特別支援学校数の推移
 

この結果より、発達障害児が増えているという考え方もできるかもしれません。
現に、食品に含まれる化学調味料がよくないだとか、晩婚化が進み発達障害児が増えているという説もありますが、皆さんの発達障害に対する理解度や認知度が上がり、その子にとってより最適な教育を受けられる支援学級を希望するケースが増えたのではないかと考えられます。
 
最後に余談となってしまいますが、以前は特別支援学校は盲学校(もうがっこう)や聾学校(ろうがっこう)、養護学校(ようごがっこう)と呼ばれていました。
しかし2007年に学校教育法という法律が改正されて、特別支援学校に統一されました。
 
[参考]
・文部科学省(http://www.mext.go.jp/)
・YOMIURI ONLINE(http://www.yomiuri.co.jp/local/kanagawa/news/20150108-OYTNT50352.html)

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