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場所見知りとは?いつからいつまで続く?年齢別の対応を解説

2026.01.29
  • 支援方法・家庭での過ごし方

子どもを連れて初めての場所に行くと、急に泣いたり、親から離れたがらなくなったりすることがあります。こうした行動は「場所見知り」と呼ばれるもので、赤ちゃんから幼児期にかけて多く見られる、ごく自然な反応です。

場所見知りとは、慣れていない環境や雰囲気に不安を感じ、その気持ちを泣く、動かなくなるといった形で表すことを指します。一般的には生後6〜9か月頃から見られ始め、成長とともに少しずつ変化していきます。2歳前後になると状況を理解する力が高まり、不安を強く示すこともありますが、特別なことではありません。

この記事では、場所見知りが起こる理由やいつからいつまで続くのか、始まる時期や落ち着いていく目安を説明します。あわせて、2歳頃からの変化や、年齢に応じた親の関わり方についても紹介しますので、日々の子育ての参考にしてください。

場所見知りとは?赤ちゃんが新しい環境で泣く理由

場所見知りとは、赤ちゃんや幼児が初めての場所や慣れない環境に置かれたときに、不安を感じて泣いたり、ぐずったりする行動を指します。自宅では落ち着いて過ごしているのに、外出先では急に機嫌が悪くなる場合、場所見知りが関係していることがあります。 

場所見知りが起こるメカニズムを解説

 

場所見知りが起こる背景には、赤ちゃんの脳の発達が関係しています。 生後6ヶ月頃になると記憶力が育ち、見慣れた場所とそうでない場所を区別できるようになります。そのため、初めての環境では「いつもと違う」と感じ、不安を抱きやすくなります。 

また、この時期は愛着形成が進む時期でもあります。親から離れる不安と新しい環境への警戒が重なり、場所見知りとして表れるのです。 

人見知りとの違いは何か

 

場所見知りと似た行動に「人見知り」がありますが、不安の対象が異なります。 人見知りは、知らない人に対して不安を感じる反応です。一方、場所見知りは、初めての場所や慣れない環境そのものに対する不安を指します。 

場所見知りと人見知りは、両方同時に起こることもあります。たとえば、初めて訪れた親戚の家で、見慣れない部屋と知らない大人に囲まれることで、場所見知りと人見知りが重なり、強く泣いてしまう場合もあります。 

場所見知りはいつから始まる?

 

場所見知りがいつ頃から始まるのか、不安に感じる親御さんも多いかと思います。ここでは、一般的に見られる時期と個人差について整理してお伝えします。 

生後6ヶ月頃から見られることが多い

場所見知りは、生後6ヶ月頃から見られることが多いとされています。この時期は赤ちゃんの認知機能が大きく発達し、視覚や聴覚が整ってくるため、周囲の様子をより細かく捉えられるようになります。その結果、慣れ親しんだ環境を記憶し、初めての場所との違いにも気づくようになります。こうした変化によって不安を感じやすくなり、その反応として場所見知りが表れるのです。

始まる時期には個人差がある

 

場所見知りが始まる時期には、はっきりとした個人差があります。生後4ヶ月頃から見られる子もいれば、1歳近くになってから気づかれる子もいます。中には、ほとんど場所見知りを示さないまま過ごす子もいるでしょう。 

始まる時期が早い、あるいは遅いこと自体が、発達の良し悪しを表すものではありません。子どもの気質や性格、日々の生活環境によって違いが生じることも多く、他の子と比べて過度に心配する必要はないと考えてよいでしょう。

場所見知りはいつまで続く?

 

場所見知りがいつ頃まで続くのかは、多くの親御さんが気になるところだと思います。ここでは、一般的な目安と、少し長く感じる場合の考え方について整理します。

一般的には2歳から3歳頃に落ち着く

 

場所見知りは、2歳から3歳頃になると、少しずつ目立たなくなることが多いとされています。言葉の理解や表現が進み、不安な気持ちも、泣く以外の方法で伝えられるようになるからです。 

また2歳から3歳にかけては、外出や集団生活を通して、初めての場所に触れる経験も自然と増えていく時期です。保育園や幼稚園に通い始めることで、自宅以外の環境が特別なものではなくなり、場所見知りが和らいでいくケースも少なくありません。

長引くケースもあるため焦らないことが大切

 

一方で、なかなか落ち着かない場合もあります。3歳を過ぎても新しい場所を強く嫌がるときは、その子がもともと慎重な気質を持っているためかもしれません。 

大切なのは、早く慣れさせようと無理をしないことです。安心できる関わりを続けながら、少しずつ経験を重ねていくことで、子どもなりのペースで変化が見られることも少なくありません。 日常生活に支障が出るほど不安が強い場合には、かかりつけの小児科医や地域の子育て支援センターに相談してみるのもひとつの方法です。

大人になっても場所見知りは続くのか?

 

「このままずっと場所見知りが続いてしまうのでは」と、ふと不安になるのは親として当然でしょう。ただ、場所見知り自体は、乳幼児期に特有の反応として見られるものです。成長とともに、少しずつ形を変え、気づけば目立たなくなっていることがほとんどです。 

もちろん、大人になってからも初めての場所に緊張することはよくあります。ただ、それは場所見知りというより、その人なりの慎重さや警戒心に近いものと言えるでしょう。 幼少期に場所見知りが強かった子ほど、新しい環境をよく観察し、慎重に行動する傾向が残ることもあります。ですが、それが日常生活の妨げになるケースは多くありません。多くの場合、性格の一部として自然に馴染んでいきます。

2歳頃から変わる場所見知りの特徴


2歳頃になると、場所見知りの現れ方にも少しずつ変化が出てきます。この時期ならではの特徴を知っておくと、子どもの様子を受け止めやすくなるでしょう。 

言葉で不安を表現できるようになる

 

2歳前後になると、言葉の発達が進み、不安な気持ちを言葉で表す場面が増えてくるものです。 それまでは泣くことで伝えていた気持ちが、「いや」「こわい」「帰りたい」といった短い言葉として出てくるようになります。

親にとっては、子どもが何を感じているのかが分かりやすくなり、関わりやすくなる面もあるでしょう。 ただその一方で、言葉で気持ちをはっきり伝えられるようになることで、「行きたくない」と強く拒否する場面が増えることもあります。

イヤイヤ期と重なり激しくなることも

 

2歳頃は、いわゆるイヤイヤ期と重なる時期でもあります。自我が育ち、自分の思いを通したい気持ちが強くなるため、感情の起伏も大きくなりがちです。 

この時期に場所見知りが重なると、不安に加えて反発する気持ちも強まり、反応が激しく見えることがあります。新しい場所に行こうとすると泣いて動かなくなったり、その場で強く抵抗したりすることもよくあることです。

こうした様子は、この時期の発達過程として見られることが多く、特別なものではありません。2歳児の特徴を踏まえた上で、無理のない関わり方を心がけることが大切です。

場所見知りは成長の証?発達における意味

 

場所見知りは、日常生活の中では対応に困る場面も多いものですが、発達の過程として見ると、別の側面が見えてくることもあります。

記憶力や認知能力が育っているサイン

場所見知りが見られる背景には、赤ちゃんの記憶や認知の働きが関係していると考えられています。 慣れた場所を覚え、初めての場所との違いに気づけるようになると、「いつもと違う」という感覚が生まれます。その結果として、不安な反応が出てくるのです。 

また、安心できる家や親の存在を区別できるようになることも、この時期の特徴です。そこから離れることに戸惑いを感じる様子は、愛着関係が育ってきているひとつの表れと受け止めることもできるでしょう。 

場所見知りをする子としない子がいる理由

同じ月齢であっても、場所見知りが強く出る子もいれば、あまり見られない子もいます。こうした違いは、子ども一人ひとりの気質や感じ方によるところが大きいです。 

もともと慎重で周囲の変化に敏感な子は、新しい環境に対して警戒しやすい傾向があります。一方で、新しい刺激を前向きに受け取りやすい子は、場所見知りが目立たないことも少なくありません。 

また、日常的に外出や環境の変化を経験しているかどうかも影響する場合があります。ただし、どちらが良いというものではなく、その子なりの特性として理解していくことが大切です。

親ができる年齢別の対応を解説

 

場所見知りへの向き合い方は、子どもの年齢によって少しずつ変えていくと良いでしょう。ここでは、成長段階に応じて意識したい関わり方を整理します。 

0歳から1歳はスキンシップで安心させる

0歳から1歳の赤ちゃんは、まだ言葉で気持ちを伝えることができません。場所見知りで泣いているときは、抱っこしたり体に触れたりしながら、安心できる状態を作ってあげことが基本になります。 

初めての場所では、すぐに床に下ろしたり他の人に任せたりせず、まずは親の腕の中で周囲の様子を感じさせてあげましょう。慣れた抱っこの姿勢のまま、新しい環境を眺めることで、少しずつ落ち着く子もいます。 

また、普段から使っている毛布やおもちゃなど、見慣れた物を持っていくことで、気持ちが和らぐこともあります。

2歳頃は気持ちに寄り添い言葉で伝える

 

2歳頃になると、言葉の理解が進み、不安な気持ちをある程度言葉で受け取れるようになります。場所見知りが出たときは、気持ちを否定せず、言葉で受け止めることを意識してみてください。 「初めてで不安だよね」「ママはここにいるよ」といった声かけは、状況を理解する助けになります。

「泣かないで」と制止するよりも、まず気持ちに触れる方が落ち着きやすい場合もあります。 また、出かける前に行き先を簡単に伝えておくことで、心の準備ができ、反応が和らぐでしょう。

3歳以降は少しずつ慣れる経験を積む

 

3歳を過ぎる頃には、言葉でのやりとりがよりスムーズになります。この時期は、新しい場所に少しずつ触れる経験を重ねていくことがひとつの助けになるでしょう。

最初から長く滞在しようとせず、短時間で切り上げる日を重ねることで、「行って戻る」という経験が積みやすくなります。

落ち着いて過ごせたときには、その点を言葉にして伝えてあげましょう。 新しい場所でも何とか過ごせた、という経験が増えることで、子ども自身の中で安心感が育ち、場所見知りも次第に和らいでいくことがあります。

場所見知り克服のコツと先輩ママの対応例

 

ここでは、場所見知りと向き合う中で役立ちやすい工夫と、実際に先輩ママたちが試してきた対応の例を紹介します。 

事前に写真や動画で場所を見せておく

これから行く場所の写真や動画を、あらかじめ一緒に見ておくことで、不安が和らぐことがあります。

たとえば、初めて行く病院や保育園について、インターネットで見つけた写真を見せたり、過去に撮った動画を一緒に眺めたりすると、「どんな場所か」を少し想像できるようになります。 

全く知らない場所より、見覚えのある風景があるだけでも、気持ちが落ち着きやすい点は、大人も子どもも変わりません。 

お気に入りのおもちゃを持参する

 

お気に入りのおもちゃやぬいぐるみを持って出かけることで、安心しやすくなる子もいます。 見慣れた物がそばにあるだけで、新しい場所でも気持ちが落ち着くのです。特に、普段から大切にしているぬいぐるみや毛布は、外出先でも心の支えになりやすいようです。 

先輩ママの中には、外出用のおもちゃをあらかじめ決めているという方もいます。毎回同じ物を持っていくことで、子どもが状況を受け入れやすくなる場合も多いものです。

短時間から始めて徐々に慣らしていく

 

場所見知りが強いと感じる場合は、最初から長く滞在しようとしないこともひとつの考え方です。 

たとえば、新しい公園に行く際、短時間で切り上げる日を何度か重ねていくと、「行っても大丈夫だった」という感覚が残りやすくなります。

無理に長くいようとすると、かえって苦手意識が強くなることもあります。子どもの様子を見ながら、少しずつ経験を重ねていくことがポイントです。

【まとめ】場所見知りを理解して子どもの成長を温かく見守ろう

場所見知りは、赤ちゃんや幼児が新しい環境に不安を感じたときに見られる、自然な反応のひとつです。場所見知りがいつからいつまでの期間かは個人差があり、生後6ヶ月頃から見られ始め、2歳から3歳頃に変化していくケースが多くあります。

このような行動は、周囲の違いに気づけるようになったことや、安心できる人や場所を認識できていることと深く関係しています。対応に戸惑う場面があっても、発達の流れの中で起こるものとして受け止める視点が大切です。

年齢に応じた関わり方としては、0歳から1歳はスキンシップを通して安心感を伝え、2歳頃は気持ちに寄り添った言葉かけを意識すると良いでしょう。3歳以降は、新しい環境に少しずつ触れる経験を重ねていくことが助けになります。写真を見せたり、馴染みのある物を持参したりといった工夫も、状況に応じて取り入れてみてください。

もし場所見知りや発達について不安が強い場合は、専門家に相談することもひとつの方法です。一人ひとりのペースを尊重しながら、成長の過程を見守っていきましょう。

子どもの場所見知りや人見知りが強いなど、子どもの様子や発達が気になるときは、ステラ幼児教室にご相談ください。
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