名古屋市立守山特別支援学校とは?特徴・教育方針・アクセスを解説
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名古屋市では、知的障害のある子どもたち一人ひとりの成長を支えるため、知的障害の児童生徒のために特別支援学校が5校あります。
名古屋市立守山特別支援学校は、知的障害の子どもたちの自立を支える教育機関の一つです。
名古屋市立守山特別支援学校では、児童生徒の特性や発達段階に応じて、学習だけでなく生活スキルや社会性の育成にも力を入れ、将来の自立した社会生活へとつながる土台作りを目指した教育を提供しています。
また、高等部の産業科では、社会での自立を目指した職業訓練も提供されています。
本コラムでは、守山特別支援学校の特徴や教育方針、アクセス情報について詳しくご紹介します。
目次
名古屋市立守山特別支援学校の特徴
学部構成と対象
名古屋市立守山特別支援学校は、小学部・中学部・高等部の3つの学部から構成されています。
対象となるのは知的障害を持つ児童生徒で、個々の発達段階や特性に合わせた教育を提供しています。
特別支援学校では、学習面だけでなく、生活習慣の確立や社会生活への適応など、将来の自立に向けたサポートを重視しています。
守山特別支援学校も、この理念のもと、子どもたちの成長を支えています。
高等部の学科構成
名古屋市立守山特別支援学校の高等部には「普通科」と「産業科」の2つの学科が設置されています。
普通科では、基礎学力の向上を図りながら、社会生活に必要なスキルを身につけるカリキュラムが組まれています。
一方、産業科は、将来的な就労を見据えて、実践的な職業教育を重視したカリキュラムが組まれており、特別支援教育の中でもとりわけ就職支援に力を入れている学科です。
産業科では、次のような分野で学習・訓練が行われています。
• 農園芸作業:野菜や花の栽培、収穫、出荷作業を通じて、計画性や継続力、自然とのかかわりを学びます。
• 清掃作業:校内外の清掃活動を通じて、基本的な作業手順や職業意識を習得し、実社会に近い形での作業体験が得られます。
• 製品づくり(軽作業):箱折りや袋詰め、封入作業などの軽作業を行い、集中力や丁寧さ、報連相(報告・連絡・相談)の力を育てます。
• リサイクル作業:資源分別やリサイクル品の回収作業など、環境を意識した作業活動も取り入れられています。
また、年間を通して企業との連携授業や校外実習も取り入れられており、実際の職場での経験を積むことで、将来の就労に対する意欲や自信を育むことができます。
実習先は地域の企業や福祉作業所などが中心で、現場の雰囲気やルール、チームでの働き方を身につける貴重な機会となっています。
さらに、生徒一人ひとりに対しキャリア支援や就労アセスメントも行われ、進路指導もきめ細かく実施し、保護者や関係機関とも連携し、卒業後の進路決定を支援しています。
このように、産業科では「働く力」を育むことに特化した指導が行われており、社会的自立を目指す生徒たちにとって、実践力と自信を身につける大切な場となっています。
教育方針と指導方針
特別支援教育では、一律のカリキュラムではなく、個々の児童生徒の成長に寄り添った教育が求められます。
そのため、特別支援学校では次のようなことが重視されています。
●基本的な生活習慣の確立(食事・着替え・コミュニケーションスキルの向上)
●基礎学力の習得(文字や数字の学習、社会生活に必要な知識の習得)
●社会参加の促進(地域との交流、ボランティア活動、職場体験など)
名古屋市立守山特別支援学校でも、児童生徒一人ひとりの特性や能力をとらえ、個々に応じた教育を提供しています。
アクセス情報
名古屋市立守山特別支援学校は、名古屋市守山区小幡一丁目に位置しています。
また、最寄り駅やバス停のアクセスは次のようになります。
住所:〒463-0011 愛知県名古屋市守山区小幡1丁目14−6
電話番号:052-758-5885
最寄り駅:
• 小幡駅(名鉄瀬戸線):徒歩約5分
最寄りバス停:
• 守山区役所南:徒歩約5分
• 守山区役所:徒歩約5分
まとめ
名古屋市立守山特別支援学校は、知的障害のある子どもたちに対し、個々の特性に応じた教育を提供する大切な学びの場です。
特に、高等部の産業科では、社会での自立を目指した職業訓練が行われており、卒業後の進路を見据えた実践的な教育が魅力です。
また、地域の特別支援教育のセンター的な役割も果たしています。
今後も、名古屋市立守山特別支援学校は、児童生徒一人ひとりの成長と社会参加を支える教育機関として期待されます。