2歳の子どもの夜泣きが続くと「なにが原因なの?」「障害があるのでは?」と不安に感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
2歳になっても夜泣きする子どもは珍しくないため、夜泣きをしたからというだけで障害や自分の子育てに心配する必要はありません。
この記事では、2歳の夜泣きの原因や夜驚症との違い、発達障害との関係性、対処法を紹介します。
2歳の子どもの発達

2歳の子どもは、赤ちゃんから幼児へと大きな成長を見せてくれます。最初に、2歳ではどのように発達が進むのかをみていきましょう。
行動範囲が広がる
2歳になると足取りもしっかりとし、飛び跳ねたり走ったりする子どもが多いです。ボール遊びや遊具での遊びも徐々に上手になっていき、ママやパパの存在を忘れて遊びふけっていることも少なくありません。
1歳に比べると行動範囲も広がり、お友達とコミュニケーションをとりながらどんどん新しくできることが増えていきます。
いやいや期が始まる
2歳児の最も有名な発達として「いやいや期」が挙げられます。自我が芽生えることで、どんな事でも「いや」と訴えるようになり、癇癪を起こすこともあります。自分で選択したい、やりたいけどできないなど、さまざまな理由で「いやいや」と泣いて怒る様子が多くみられます。
夜泣きをする
生後3か月頃から始まる夜泣きは2歳児頃まで続くことが多いです。就寝中に急に泣いて目覚めてしまうこともあります。
2歳児の夜泣きが起こる原因

2歳の夜泣きを引き起こしていると考えられている原因をいくつか紹介します。夜泣きの中には、複数の原因が関係していることもあるといわれています。
ストレス
2歳児は、まだ正確に意思を他の人に伝えることが難しい時期です。そのため、自分のやりたいことや不快感、不安を周囲に十分に伝えられなかったりすると、ストレスとなってしまいます。そのストレスが、夜泣きとしてあらわれることも少なくありません。
日中の運動不足
日中にあまり体を動かさないと体力が余っており、夜になっても寝つきが悪く、眠りも浅くなり夜泣きにつながることがあります。2歳になると行動範囲が広くなり以前に比べると体力がついているので、安定した睡眠には適度な運動が必要です。
環境変化
引っ越しや保育園の入園、新しい兄弟ができたなど環境の変化で情緒が不安定になり、夜泣きすることがあります。例えば、引っ越しでベッドの位置が変わると、不安や緊張から眠りが浅くなり、夜泣きにつながることがあります。また、保育園で他の子どもと関わることで刺激を受け、脳の処理が活発になることで夜に目が覚めやすくなることも少なくありません。
体調不良
体調不良が夜泣きの原因になっていることもあります。熱や咳、頭痛でも子どもにとっては大きな不快感になります。さらに体調不良を言葉で上手く伝えられないもどかしさから、夜泣きをしてしまうこともあるのです。深刻な病気による体調不良が原因となっていることもあるため、保護者は子どもの体調を注意深く観察することが大切です。
2歳の夜泣きは何時頃に起こりやすい?

一般的に赤ちゃんが夜泣きしやすい時間帯は、就寝してから1~2時間後、もしくは深夜2~4時頃に起こりやすいと言われています。2歳児の場合、徐々にまとまった睡眠をとるようになっているため、夜泣きをする子は深夜2~4時頃に目覚めてしまうことが多いです。
2歳の何度も起きる夜泣きの対策方法

夜泣きは成長過程でよくあらわれる現象ですが、育児だけでも負担が大きいのに、夜泣きが始まるとさらに負担が大きくなってしまいます。保護者の負担を軽減するために、すぐにできる対策を知っておきましょう。
朝日を浴びる
生活リズムを整えると、寝つきがよくなり睡眠リズムが安定しやすくなります。生活リズムを整えるために、朝は早めに起こしてカーテンを開け朝日を浴びるようにしましょう。
日中の運動量を増やす
普段運動量の少ない子どもの場合、日中の運動量を増やすのもよいでしょう。無理のない程度に公園で遊んだり散歩をしたりして、適度に体を疲れさせることが目的です。
昼寝の時間をコントロールする
昼寝は子どもの成長に必要ですが、長すぎると夜の寝つきが悪くなる原因になります。さらに、15時以降の昼寝も夜の睡眠に影響を及ぼす可能性があります。そのため、昼寝は2時間以内に調整し、15時前には起こすようにしましょう。
就寝2時間前から刺激を減らす
スマホやタブレットのブルーライトは、脳を覚醒させ眠りを妨げます。そのため、寝る直前までスマホやタブレットの画面を見ていると、寝つきが悪くなり夜泣きにつながる可能性が高くなります。就寝2時間前には、子どもにスマホやタブレットの使用を控えさせましょう。
また、夕食後、興奮するような激しい遊びをすると、寝る時間になっても気持ちが落ち着かず、寝つきが悪くなります。夕食後は、絵本を読む、音楽を聞くなどリラックスして過ごすことが大切です。
眠りやすい環境をつくる
明るすぎたり暑すぎたりすると、夜中に目を覚ます原因となり夜泣きにつながる可能性があります。そのため、明るさや温度、湿度、音、寝具などを調整し、睡眠環境を整えることが大切です。
また、毎日決まったルーティーンをすることで、子どもが安心して眠りにつくことができ、夜泣きの軽減につながります。入浴後に歯磨きをし、絵本を読み聞かせて布団に入るといったルーティーンを繰り返すと、自然に眠りやすい状態になります。
夜泣き対応の注意点

2歳児が夜泣きをする場合、以下の点に注意して対応しましょう。
疲れさせ過ぎない
子どもは体力が余っていても疲れ過ぎても寝つきが悪くなり、夜泣きにつながることがあります。日中、疲れ具合を確認しながら適度に運動させることが大切です。
体調不良ではないか確認する
子どもが夜中に目覚めるのは夜泣きだけが原因ではありません。発熱や吐き気、痛みなどでも目が覚めることはあります。「またいつもの夜泣きだ…」と思わず、必ず毎回体調に関して異常がないか確認しましょう。
親は夜泣きの子どもにどう対応するべき?

子どもが夜泣きした際、どのように対処するべきなのでしょうか?続いては、夜泣きをする子どもへの対処法を紹介します。
一度起こす
夜泣きでパニックになっている子どもの場合、優しく声をかけて一度起こしてあげると落ち着きを取り戻すことがあります。揺さぶったりせず、静かに声をかけて覚醒を促しましょう。
この際、電気などをつけてしまうと光の刺激によって覚醒した後に眠れなくなってしまうことも多いです。柔らかい光源のベッドサイドライトなどを照らして、ママやパパが近くにいることを理解させ、安心して再び眠りに付けるようにしましょう。
落ち着いて対応する
夜泣きの多くは、大人も熟睡している時間帯に起きます。そのため、突然の鳴き声にびっくりして飛び起き、慌てて夜泣きする子どもに声をかけてしまうこともあるでしょう。
しかし、大きな声やリアクションで声をかけてしまうと、子どもはよりパニックに陥ったり、強い刺激で二度寝できなくなってしまったりすることがあります。
子どもの夜泣きで目覚めたときは、落ち着いて対処しましょう。夜泣きは続くことが多いので、何時位に夜泣きが起こりやすいのかを調べ、理解しておくと、大人が目覚めた時にも慌てにくくなります。
夜泣きする子どもにイライラしてしまう時は

夜泣きが長く続くと睡眠時間が削られ、大人も辛い気持ちになってしまうことがあるでしょう。時にはイライラして声を荒げてしまう人もいます。
日中、昼寝をして睡眠時間を確保できればよいですが、お仕事をしているママはそうもいかないでしょう。睡眠不足や疲労が重なり、体調を崩してしまうこともあります。
夜泣きする子どもにイライラする時には、「今日も夜泣きがあるだろう」と開き直った考え方を持つのがおすすめです。夜泣きが絶対に起こると分かっていれば、早めに家事を切り上げて自分も子どもと同じ時間に就寝することも検討できます。
夜泣きに対応する親が子どもと一緒に寝る、他の大人が家事をするなど、分担して対応できるのが望ましいでしょう。大人になっても夜泣きする人はいません。夜泣きはいつか必ず終わるものだと考え、乗り切りましょう。
夜驚症とは

夜驚(やきょう)症は、ノンレム睡眠時(深い眠り)に突然目を覚まして、非常に興奮した状態で泣き叫ぶことが特徴の睡眠障害です。ママやパパが声をかけたり、なだめたりしても反応しないことが多くみられます。子どもは泣きながら走り回ったとしても、大部分のケースでは翌朝そのことを覚えていません。
通常の夜泣きは比較的浅い眠りのときに起こり、声をかけたりなだめたりすると落ち着く点が夜驚症とは異なります。
夜驚症が発症しやすい年齢
夜驚症は2歳から8歳頃の子どもが発症するケースが多いです。2歳の場合、発達段階による夜泣きが考えられますが、いつまで経っても夜泣きが改善されなかったり、夜泣きすることで子どもの健康に影響が出ていたりする場合は、医師に相談するのがよいでしょう。
夜驚症の原因
夜驚症の原因は未だ解明されていませんが、以下が大きく影響していると考えられています。
- 遺伝的要因
- ストレス
- 脳の発達
- 神経系の発達
特に、2歳は脳や神経系が大きく発達する時期です。そのため、これらの要因が複雑に影響し合い、夜驚症を引き起こしてしまうのではないかと考えられています。
夜驚症への対処法
夜驚症の場合、夜泣きして一見起きているように見えますが、実際の脳は眠っている状態のことが多いです。そのため、声をかけてもパニックや暴れている状態は収まりにくく、自然に症状が収まるのを待つのがおすすめです。
夜驚症の症状は10分前後で納まることが多いため、周囲の安全を確保して見守りましょう。
夜驚症と発達障害の関係性

発達障害(ADHDやASDなど)のある子どもは、睡眠障害を併発しやすいということが知られています。しかし、夜泣きそのものが発達障害のサインとは考えられているわけではありません。そのため、夜泣きをしたからといって発達障害を心配する必要はないでしょう。
2歳児の夜泣きについて対処法まとめ
2歳児の夜泣きは、成長とともに多くの子どもにみられる自然なものです。生活リズムを整えたり、睡眠環境を工夫したりすることで和らぐこともあります。
ただし、夜泣きが10分以上続く、1週間以上長引く、毎晩数回繰り返されるような場合には、医師などの専門家への相談を検討しましょう。
保護者の負担が大きくなりすぎないように無理のない範囲で対応しながら、子どもの成長を優しく見守ることが大切です。












