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発達障害と心理療法

2018.4.20
  • 発達障害の療法

心理療法の技法

心理療法では、相談に来られる人(クライエント)の課題に応じてさまざまな臨床心理学的方法を用いて、心理的な問題の克服や困難の軽減にむけて支援します。課題は面接や心理検査などによって整理します。
そして、特に子どもの場合には、本人にとってわかりやすい学習方法を見つけることに繋げたり、家族や教員など周囲の関わり方に役立てたりしていきます。また、子ども自身が、自分を理解していくことも目的となっていくでしょう。

特に子どもの課題解決については以下のような技法があります。

  • 行動療法
    行動療法は、問題となる行動が変容することを目的とした療法です。私たちが日々行っている行動は、良し悪しにかかわらず何かの刺激を元にして学び続けた結果です。
    人は褒められたり、心地よいと感じた刺激があれば、同じ行動をもっと行おうとします。一方で、叱られたり、不快に思う刺激があれば、同じ行動を避けるでしょう。

    行動療法では、どんなとき、どんな刺激で、行動が起こるのか、あるいは起こらないのかという条件を客観的に分析し、求める行動を形成したり、問題となる行動を修正したりします。

  • 遊戯療法
    おおよそ12才ごろまでの子どもを対象としています。
    不安や悩みを言語化することが難しい子どもにとって、遊びが心の状態を示すツールになります。セラピストは子どもの遊びを観察するだけではなく、自分も一緒になって遊び子どもに関わることで、子どもが表現する心の状態や、不安、悩みを分析し、心の病気の改善に導きます。
  • 家族療法
    家族療法は、家族をひとつのシステムと考えて、そのシステムがうまく回るように支援をしていきます。
    何らかの課題がある子どもの状態を改善するために、子どもを取りまく家族全体を支援します。セラピストが家族の中にある課題を一緒に解決をしたり、何か課題が起こったときに家族自身が解決できるように支援したりします。

こんな問題を抱えている人に効果がある

心理療法は現代社会の抱えるさまざまなストレスの中で生じる心理的な問題について、さまざまな側面から関わっています。

子どもの分野では、感情のコントロールが難しい子や対人関係で不安が強い子など、さまざまな心理的な問題を抱えている子どもやその保護者などのサポートを行っています。

発達になんらかの困り感を抱えている子ども

発達に何らかの困り感を抱えている子どもの発達のステージを見極め、どのような関わり方や学び方をすれば、より健やかに成長できるのかを支援していきます。
学校や職場、社会生活で必要なスキルを学ぶソーシャルスキルトレーニング(SST)を取り入れたり、保護者の関わり方を助言するペアレント・トレーニングを行うこともあります。

情緒不安定やうつ状態などの2次的な問題を生じている子ども

自閉症スペクトラムやADHD、学習障害(LD)などの発達障害の子どもたちは、こだわりや感情のコントロールが難しいなどの特徴があります。こういった特徴は、集団でのルールから外れたり、友達関係でトラブルに発展しやすかったりするため、発達障害についての理解が少ない環境では誤解を受けることがあります。

トラブルや注意されることが続けば、自己肯定感が育ちづらくなり、情緒不安定や抑うつ状態など2次的な問題を招くことがあります。カウンセリングなどを通して本人の不安や悩みに寄り添いつつ、その子の発達のステージにも着目して支援を行っていきます。

子育てが不安な保護者

子どもの発達への不安だけではなく、家族や学校などとの関係や、自分自身の自己肯定感などの葛藤を抱えた保護者について、その不安を和らげ、子どもにとっても良い影響となるよう関わります。

そのほか、貧困や虐待、いじめ、災害など子どもを取り巻く環境は複雑であり、心理療法が求められる場面は幅広くなっています。

どこで受けられる

心理療法は、現代の多様にニーズに合わせてさまざまな場所で実施されています。精神科クリニックなどの医療機関だけではなく、公的な相談機関や更生施設、企業や大学などの相談室でも実施していることがあります。また、個人経営のカウンセリングルームもあります。

子どもの分野でも、幼児児童福祉施設のほか、児童発達支援施設、児童養護施設、各種学校や教育センター、幼児児童発達支援施設など多岐に渡ります。

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