愛知県立名古屋特別支援学校は肢体不自由児のための特別支援学校
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名古屋市西区自立支援業議会・児童部会のお誘いで、愛知県立名古屋特別支援学校の見学に行ってきました。
(名古屋特別支援学校の学校要覧より)
概要
名古屋特別支援学校は、肢体不自由児のための特別支援学校です。そのため、学校の施設・設備や教材教具が、身体に障害のある児童生徒に適するように工夫されています。
児童生徒の8割が肢体不自由に加えて知的障害もある重複学級に所属しており、通学することが困難な場合は、訪問教育を受けることも可能です。現在20名弱の子が訪問教育を利用しています。
肢体不自由児対象の学校なので、トイレの個室ひとつひとつにベッドが設置され、排泄がしやすいように工夫された便器が設置されていました。また、教室内にも色々なケアが出来るようについたてが用意されていました。
教育課程は、小学部・中学部・高等部共に、通常の課程+自立課程というかたちで組んであり、その子どもの発達やニーズに合わせた課程があります。ICT機器の導入も行われており、見学時にはいろんなクラスのいろんな授業で、タブレットを活用した授業が行われていました。
小学部
1年生から6年生まで約80名の児童が在籍しています。教育課程は3つあり
教育課程A:小学校の教科等及び自立活動の学習を行う
教育課程B:知的障害特別支援学校の教科等を取り入れた学習を行う
教育課程C:自立活動を主とした学習を行う
です。
中学部
1年生から3年生まで約60名の生徒が在籍しています。課程はいくつか用意されており、教育課程Bでは、特別支援学校(知的障害)の各教科の目標・内容を取りれた学習を行います。
令和5年度卒業生は12名で、そのうち11名が名古屋特別支援学校の高等部に進学しています。
高等部
1年生から3年生まで約50名の生徒が在籍しています。高等部は小学部・中学部と比べて、普通級の割合が多く、約30%の生徒が普通級に所属しています。
令和5年度卒業生は21名で、就職1名、療育介護9名、生活介護6名、就労継続支援3名、就労移行支援1名、自立訓練1名です。時には、大学や専門学校に進学することもあります。
スクールバス
スクールバスは3コースで運営されています。本学校の対象児童生徒は、名古屋市西区、北区、中区、中村区、東区の5区と北名古屋市、清須市の2市です。一部、守山区や千種区などから通っている子どももいます。
スクールバスには、車椅子席が6台分用意されています。バス内で医療的ケアをすることができないので、その必要がある子どもについては、バスの利用を断っています。
教職員配置
教諭131名、看護師3名、介護員15名、非常勤訓練師・非常勤講師8名、非常勤看護師14名と生徒数(189名)と比してたくさんの教職員が配置されています。1クラス生徒児童3名に対して先生1名という体制であることが多いですが、実際見学時には、もう少し手厚い教職員配置で運営されているような印象でした。
名古屋特別支援学校の所在地など
名古屋市西区中小田井五丁目88番地
TEL: 052-502-8866