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発達障害と気持ちのコントロール ムードメーターで感情のラベリング

2021.03.29
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嬉しい、面白い、怖い、悲しい、寂しい…生活で感じるさまざまな感情。
私たちの行動や思考は、感情に大きな影響を受けています。

近年、アンガーマネジメントやマインドフルネスなど自分の心、感情に目を向ける方法をテレビや書籍で見聞きすることが増えてきました。
今回は自分の感情に目を向ける方法の一つ、「ムードメーター」について紹介したいと思います。

ムードメーターとは

アメリカのイェール大学のマーク・ブラケット氏によって開発されました。
アメリカでは幼稚園等で導入され、大人の自己実現にも有効とされ活用されることもあります。

ムードメーターは人の気持ちを表にしたものです。

気持ちの変化は色で示されていることが多く、エネルギーの大きさや心地よさの違いでそれぞれに感情の名前が付けられています。
分かりやすく喜怒哀楽にすると黄色が「喜」、赤色が「怒」、青色が「哀」、緑色が「楽」の気持ちになっています。

表にしてみると黄色(喜)や緑色(楽)の部分にいることが良いと思いがちですが、赤色(怒)や青色(哀)に気持ちがあることは決して悪いことではないのです。

人の気持ちは一定ではありません。調子の良いときもあれば悪いときもあります。
客観的に自分の気持ちを言葉にする(ラベリングする)ことで、嫌な気持ちになってもずっと続くことはない、気持ちはその時々によって変わっていくものだという前向きな見通しを感じることができます。

ステラ幼児教室での取り組み

ステラ幼児教室では、今年度からムードメーターを各校舎に設置して取り組んでいます。
ムードメーターの導入は、アメリカにて実際に教育現場で使われているところを見学したスタッフが中心となり進められました。

ステラ幼児教室では、
自分の気持ちに名前があることを知る
ネガティブな感情は言葉に変換することで自分をコントロールしていく
ことを目標に取り組んでいます。

幼児教室に来ているのは未就学のお子さんなので、表は小さな子どもたちにもわかりやすいように「うれしい」「おだやか」「いらいら」「かなしい」の4つに分けられています。

教室に入る前に今の気持ちをマグネットで貼っていきます。
貼るときにスタッフが貼る場所を指定することは決してありません。子どもが感じたままに貼ってもらっています。

初めのうちは色や表情にひかれて好きなところに貼っていたお子さんも、続けていくうちに「おだやかってどんな気持ち?」と気持ちに興味を持ったり、「今日は来る前にジュースを買ってもらったからうれしいきもち」と気持ちの理由を自分からお話ししてくれたり、「先生は?」と自分以外の人の気持ちに意識を向けたりするようになってきました。

言葉でつたえることが難しいお子さんも表情の絵を先生と確認しながら貼っています。
いつも同じ顔に貼っていたお子さんが隣の顔の絵に気づき、いつも貼っている顔と見比べていたということもあり、どんなお子さんでも一人ひとりのペースで少しずつ理解が進んでいるようです。

まとめ

目に見えないものを想像することが苦手な発達障害を抱えるお子さんにとって、自分の気持ちを正しく理解して表現することは簡単なことではありません。
ムードメーターで視覚的に言語化することで自分の気持ちの状態を考えやすくなります。
未知な状況に出会ったとき、今の自分の心の状態を理解することが、気持ちや行動をコントロールする第一歩になります。

近年はスマートフォンのアプリでもムードメーターに似たものがたくさん出ています。
お子さんだけでなく、家族みんなで楽しみながらとりくんでみるのもいいかもしれませんね。

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