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応用行動分析(ABA)と発達障害

2018.5.9
  • 発達障害の療法

行動療法(応用行動分析)の技法

行動療法では、ABC分析をもとにして、課題となる行動がなぜ起きているのかを客観的に分析し、目標の行動をもっと生じさせたり(強化)不要な行動をなくしたり(消去)して、期待される行動を導いていきます。

他の発達障害との合併

人の行動はA→B→Cの流れで起こるというフレームに当てはめて、ひとつの行動を分析します。ABCそれぞれの意味は以下のとおりです。

A(Antecedent:先行刺激)=行動のもとになったきっかけ
B(Behavior:行動)=きっかけに対しての反応
C(Consequence:後続刺激)=起こったこと

たとえば、スーパーに行くと、お菓子を買ってもらうまで泣き叫んでしまうといったケースをあてはめてみると、以下のようになります。

(例)

Cの後続刺激には、具体的な物を得たということだけではなく、嬉しかった、安心した、気持ち良かったといった、感情や感覚としての心地良さが当てはまることもあります。

ABC分析を行うことで行動と環境の関係を客観的に捉えることができます。時には保護者や教師など、子どもたちに関わる人の関わり方を振り返ることにも繋がります。

強化と消去

人は、自分にとって得であったり心地よかったりしたことは、もっとやろうとします。一方で、自分にとって不快であったことはやらなくなっていくでしょう。

子どもが望むこと、心地よいこと、得になったことは「強化子」と呼ばれます。シールやおやつといった具体物だけではなく、褒め言葉やスキンシップ、心地よい空間で過ごすことなども強化子になります。期待される行動ができたときに強化子にあたる「ごほうび」があることで、より行動が定着させていきます。一方で、期待した強化子がなければ、問題となる行動は減っていくでしょう。

行動のきっかけとなる刺激も家庭での生活も学校での環境も、子どもによって異なります。ABC分析を丁寧に行って、個々に応じた支援を実施し、その効果の検証も客観的に行います。また、家庭での関わり方についての助言を行うこともあります。

こんな問題を抱えている人に効果がある

行動療法はあらゆる年齢層を対象にできますが、アメリカでは1960年代から自閉症やADHDなどの発達障害の子どもの療育に用いられており、現在の日本でも障害のある子どもたちの療育に用いられています。

発達障害のある子どもたちは、コミュニケーションや生活スキルを身につけていく上で、ひとつひとつ細やかなステップを踏んで学習を積み重ねていくことが必要です。また、こだわりが強い子どもは行動を誤って学習してしまうと、修正しづらいということもあります。

行動療法は、発達障害の子どもたち、それぞれの行動と環境との相互関係を分析することで、身につけてほしい行動を早く確実に学び、誤って学んでしまった望ましくない行動を早くなくしていくために用いられます。また、「どうやって関わったら良いかわからない」と悩んでいる保護者や教師などにとっては、自身の関わり方を振り返り、関わり方のヒントを見つけていくことに繋がるでしょう。

どこで受けられる

行動療法は、精神科や心療内科がある医療機関やクリニックで実施されています。また、幼児児童福祉施設のほか、児童発達支援施設、児童養護施設、各種学校や教育センター、幼児児童発達支援施設など多岐に渡ります。個人経営のカウンセリングルームもあります。

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